こんにちは!やまびこ(@YamabikoR)です。
今回は志望動機について書きます。
一撃必殺を持たない我々凡人にとって志望動機は貴重な機会です。動機の善し悪しなんてツワモノ学生も凡人も全く関係ないからです。
自己PRはスゴい事を語る人が有利になりがちですが、志望動機はそうじゃないんです。同じレベルの土俵で勝負できる数少ないチャンスと捉えてください。
それでもキャリアゴールは絶対必要
就活をはじめた皆さんはとっくにお気づきだと思いますが、就活においてキャリアゴールの設定は絶対に必要です。
稀にいます、まだ働いた事も無いのにキャリアゴールなんてわかんねーし意味ねーよ、という人。その通りですよ。特に意識の高い学生生活を送ったわけでもない我々凡人が、突然キャリアゴールとか言われても分かるわけがない。
でも、だからと言って「不要だ」とはなりません。
いいですか、就活でキャリアゴールを設定する目的は志望動機を武装するためです。キャリアゴールなんてわかんねー、とかそういう問題じゃない。
志望動機の武装に必要だから考えて作るんです。それが真実のキャリアゴールかどうかなんてどうでも良いです。就職してから考えてください。
さて、志望動機を武装するためにキャリアゴールが必要だと言いました。ゴールがあると志望動機が作り易くなります。さらにストーリーに論理の軸が一本通る。当たり前ですね。ゴールから逆算して「おたくの会社がベストぜよ」と言えるようにストーリーを組み立てるのですから。
繰り返しますが、このゴールが真実かどうかはこの際どうでも良いです。あくまで志望動機を論理武装する上で必要な要素として冷酷に定めてください。
凡人の「共感しました」系の志望動機は爆死する
さて、キャリアゴールを決めたら逆算的に「おたくの会社がベストだべ」という結論になるようストーリーを作ります。
ゴールを達成する上でお前んとこがベストなんだよ、というイメージ。
ただ、ここは少々厄介な工程です。如何せん「ゴール→おたくがベスト」の間の溝を埋めるのが結構面倒です。
でも、ここは慎重にやるのが吉。急いで無理な論理で埋めない方がイイ。
少々手返しが悪くても時間を掛けるべきポイントです。忘れないでください。志望動機は凡人にとってエリートと対等に戦える貴重な機会です。大事に行きます。
さて、「ゴール→おたくがベスト」の溝を埋める時に多くの就活生がやりがちなこと。それがご存知「理念に共感しました」的なアレです。
ストーリーの溝を埋めるのが難しいので、とりあえず理念に共感したことにして何となく取り繕っているつもりかもしれません。が、これ取り繕えていません。
ハイスペック学生はこれでも良いんです。彼らは薄っぺらい志望動機でも高いスペックがすべてカバーしてくれますから。でも我々凡人ちがう。これじゃ死にます。ダメ絶対。
覚えておいてください、会社が求めているのは1つだけです。
ずばり「業績に貢献できる奴」です。そのための能力や資質は自己PRで主張すればOK。志望動機はその能力・資質をおたくの会社だったらいかんなく発揮できるぜってことを納得させるプロセスなわけです。
つまり志望動機は次の基本構図になるということです。
- キャリアゴール→フィットしてる→力発揮できる→おたくがベスト
キモはこの「フィットしてる」の箇所をどう作るか。
フィットを示す根拠を提示するべし
いきなりその会社にフィットしてるかを考えても答えはでません。重要なのはやはりゴール。ここから逆算で考えます。考え方はシンプルで2ステップ。
- 自分のゴールを達成するために必要な要件を2つか3つ設定する
- その企業がそれらを満たしている証拠を提示する
これだけです。言うは易し行うは難しってやつですね。まずはゴールを達成するために必要な要件を定義します。あなたのゴールは何ですか?必要な要件は何ですか?考えて下さい。
正直これ結構難しいと思いますが、時間をかけるべきところです。間違ってもコレでいいや、と投げやりにしないように注意です。そんな事言ってもわかんねーよ、という人のために参考を示します。
【ゴール=医療業界で事業全体をマネジメントする】
↓
【大要件=経営の縮図を原体験ベースで手に入れること】
↓
【要件①=医療業界であること】
【要件②=様々な職種を経験できること】
【要件③=マネジメントの質が高いこと】
ゴールから要素を分解していくといいです。
①医療業界がいい、というのは議論の余地はありません。この人は医療分野で貢献したい人なんでしょう。なぜか?それは自分で当然考えておかないとだめです。
②は様々な職種を経験することがゴールである事業マネジメントには必要だと定義したわけですね。
③マネジメントの質が高い会社でなら高いレベルのマネジメントを体現できると考えたわけでしょう。
ゴール達成のための要件を定義できたら、次はその会社が要件を満たしていることを示します。会社説明会やホームページにある投資家向け情報をもとに行うのが良いでしょう。
たとえば、②様々な職種を経験できることであれば、先輩社員のキャリアパスや人事の考えるキャリアパスの方針を確認すれば根拠として使えますよね。
③マネジメントの質であれば、投資家向け情報から会社の営業利益率を見て、高利益率であることが分かれば十分根拠になります。
ここまでで説明は終わりです。理念に共感しました系とは全く違う志望動機になっているはず。
カップヌードルに思い入れがあっても日清には入れない
最後にもう一つ注意点。
思い入れ系の志望動機もやめたほうが良いです。
会社が求めているのは業績に貢献できる人材であって思い入れがある人ではない。これは間違いない。したがってカップヌードルにただならぬ思い入れがあっても、日清がその人を採用するかどうかは全く無関係なわけです。やめましょう。
この記事を読んでくれたあなたの就活が納得のいくものになりますように。
やまびこ(@YamabikoR)でした。
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