内定をとる上で、絶対に必要なタスクは2つです。
それは、自己分析と企業分析です。
自己分析については、このブログで何度かその重要性をお伝えしていますので、今回は企業分析にフォーカスして、その重要性をご紹介します。
就活で企業分析するただ一つの目的
企業分析と言えば、業界の市場成長や業界内での個々の企業のシェアを見るくらいの人が多いかもしれませんが、これでは全くもって不十分です。
就活において、企業分析をする目的はただ一つ。
あなたの自己PRや志望動機を理論武装することです。
こう考えると、市場成長やシェアだけでは不十分なのが分かると思います。
これだけでは、自己PRに繋がっていかないのです。
では、どうやって企業分析をすると効果的な自己PRに繋がるのか?
難しい会計知識はいりません。確認するのは以下の3つの項目だけでOKです。
・売上高
・売上総利益率
・営業利益率
それぞれについて、就活の視点から簡単に解説します。
売上高
これは簡単です。その名の通り、1年間でいくらの売上をあげたかを示す指標です。
競合他社と比較すれば、市場での立ち位置が一目瞭然です。
独占状態なのか、競合との2強で残りの企業は中小企業ばかりなのか、はたまた、複数の企業で拮抗しているのかが分かります。
あなたが望んでいる目標を達成する上で、どの状況、環境が適しているのか考えてみると、自己PRや志望動機にストーリーを組み込めます。
売上総利益
これは粗利益率とも呼ばれます。
上記の売上をあげるのに費やした生産コストを差し引いた利益です。
これを売上で割ると、売上総利益率がでます。
これは、どれくらい効率的な生産をしているかが分かります。
その売上をあげるのに、競合は売上の50%のコストを費やしているのに対して、その企業は売上の45%しかコストを費やしていない場合、その企業は競合と比べて、生産効率が良いことが分かります。
生産技術で働きたい人にとっては、その企業の生産のレベルが推測できる点で有効です。
また、コスト管理をしたい人にとっては、ハイレベルなコスト管理をしている会社だと判断することも可能です。
営業利益率
これは、その売上をあげるのにかかった生産コストと販促活動や研究開発に費やしたコストを、売上から差し引いた利益です。
ですので、一般に営業利益率は企業の実力値として見られます。
競合と比較して、高ければ、ハイレベルな事業マネジメントをしていると推測できるのです。
あなたの目標を達成する上で、ハイレベルなマネジメントを実現している企業が望ましい場合、志望動機に織り込むことができます。(実際、私は営業利益率が高いことを重視して会社選びをしましたし、志望動機にもその旨を織り込みました)
最後にもう1つ使える指標
基本的にはこれら3つの項目をチェックして、ご自身の志望動機に織り込むネタとしては十分ですが、もう一つ指標として使えるものがあるので、ご紹介します。
それは、
社員一人あたりの売上高、売上総利益、営業利益です。
それぞれ3つの項目を、社員数で割れば、一人あたりどれだけ業績に貢献しているかが分かります。
この指標は、高ければ高いほど、1人1人が大きな価値を生み出していると解釈できるので、志望動機にはもってこいの指標と言えます。
企業分析のまとめ
これらの情報は全て数字の情報ですが、定性情報も決算資料には含まれています。
上場している会社は投資家に業績の説明をしているので、その投資家向けの説明資料に業績増減の理由も分かりやすく記載されているのです。
是非あなたの自己PRや志望動機に使ってください。
数字をみて、自分の考えをまとめて、語れるようになると、必ず他のライバル学生とは一線を画した存在になれます。
ほとんどの学生は、ここまでビジネスライクな視点から会社を見ていないからです。
どんな会社も業績を厳しく追っています。そうした会社が欲しいと思う人材とは、
数字からその会社の強みを語り、業績伸張に貢献できることを語る学生であって、単純に積極性や主体性をアピールする学生ではありません。
是非とも決算資料をあなたの就活の武器として活用してください。




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