英語を学ぼうとする人には、
単語帳の暗記は不要?
その前に「単語は単語帳を使って覚えなくてもいい!」
そもそも、文脈判断なんて高等テクは、初級や中級の受験者にとっては縁がないものと考えるべきです。単語の暗記は大変な作業なので、できれば避けたいものですが、だからといって、あらゆる理由をこじつけて、暗記は不要だ、と片付けるのは単なる逃げでしかありません。真っ向から向き合う必要が必ずあります。
2方向からの単語暗記

では、どうやって暗記すればいいか。そもそも暗記とはどういった状態かと言うと、”Apple”と聞いて赤い果物が瞬間的に思い浮かぶ、それが暗記できた状態です。長文読解をすることを考えると、単語の意味は数秒考えて思い出せる状態ではまったく不十分なのです。この状態になるにはかなりのエネルギーを要しますが、2方向から暗記をしていくとより効果的に単語を覚える事ができます。
さっきから言っている2方向というのは「単語帳」と「長文多読」です。単語帳を使って強制的に頭に叩き込むことで、頭に残る単語の量を一気に稼ぐ一方で、長文多読によって頻出の単語を効率良く覚えていくのです。私にとっては、この合わせ技が最も効率的な単語の覚え方でした。では、それぞれどうやって暗記したかを説明します。
単語の暗記方法(単語帳)
単語帳は必須です。これ以上に大量の単語に出会えるものは他にありません。単語帳は一気に覚えてしまいます。期限を決めて、その日までに死ぬ気で頭に叩き込む!と決心してかかるのです。
このとき私が取り組んだ単語帳はずばり「DUO 3.0」。この単語帳は大学受験界では超がつくほど有名らしいですが、TOEICにおいてもかなり効果的です。私の場合はこのDUOを約2か月かけて完璧に頭に叩き込みました。(当初の目標は1か月でしたが、全然無理でした・・)
この単語帳では、重要な単語が英文の中にこれでもかと散りばめられており、それらの英文を暗記すると、おのずと単語やイディオムを暗記できる構成になっています。

収録されている英文は560例文。自分なりに期限を決めて集中的に暗記してください。560例文すべてを暗唱できるようになったらゴールです。
暗記の方法は音読です。書き写すのは時間がかかって仕方ないので、私は断固!音読を推奨します。付属のCDを使いながら音読するとより効果的です。
こうして何回転も何回転も高速で回すのがコツです。当然1周目は時間がかかりますし、途中で初めの方のページを見返したときに既に忘れてしまっている自分にガッカリするかもしれませんが、それは忘れるのは当たり前なので気落ちしないでください。
何周かして、回転が高速化していくと、だんだんと、その単語に出くわす頻度が上がってきます。最終的には1日1回転できるようになます。こうなると毎日、同じ単語と出会うことになるので、単語の意味が頭に刷り込まれてきます。
単語暗記について、これ以上のコツはありません。大事なことは、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も、くりかえすことです。
単語の暗記方法(長文多読)

長文多読については前の記事でそのやり方を記載してきました。
この多読を通じて単語を覚える方法は、単語帳を使った暗記とは対照的に、数こそ少ないが頻出単語を確実に覚えられる点がキモです。
この方法は単語帳より暗記はしやすいです。長文のストーリーの中で覚えられるからです。
しかし、覚えるべき単語に出会う絶対量が少ないというデメリットがあります。
ですので、このデメリットを補完するために、単語帳を使うのです。長文多読での暗記と単語帳を使ったパワープレイでの暗記。この合わせ技が最も効果的な単語暗記方法なのです。
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