元々英語アレルギーだった私はこれまで様々な英語勉強法を試してきました。
しかし、結局効果が出た勉強法は、これと決めた教材を読み倒し、狂ったように音読しまくるという超原始的な方法でした。
この勉強法は決して楽ではありませんが、やれば必ず効果がでます。
この音読勉強法に最強にフィットする教材をご紹介します。
新・基本英文700選はバケモノ教材
激押しする教材は「新・基本英文700選」です。
私は700選のことをバケモノ教材だと思っています。
この教材は活かすも殺すも、使うタイミング次第であり、使い方次第でもあります。
誤ったタイミング、誤った使い方でこの教材に取り組むと挫折リスクが極めて高くなりますし、効果も半減します。
その代わりに、ベストのタイミングで正しくこの教材と向き合えばその効果は絶大です。
あくまで私の体感値ではありますが、TOEICのリーディングパートで出てくる英文を読み解くための要素はこの700選をマスターすれば網羅できると感じます。(むしろ、オーバースペックなくらいかもしれません)
私が700選を全て暗記暗唱できる状態になった時に感じたことは、TOEICのリーディングパートがいかにシンプルで読み易い英文かということです。
さらに、仕事で使う英文メールを書く速度がグッと早くなりました。
それまでは時々Google先生で調べながら英文を書いたりもしていました。
しかし、700選暗唱後はGoogleを使わずに一通り英文メールがスラスラと書けるようになりました。
Googleに頼る場合もありますが、その頼り方が変わりました。
以前は「●●●(日本語) 英語」と検索していたのが、今では打ち込んだ英文をそのままダブルクォーテーションで括ってGoogle検索して、世の中で使われているのか、確認するようになりました。
個人的に、この成長は大きいです。
海外と打ち合わせをしていても、その場でPCの画面を共有しながら、話の内容をテキストとしてまとめられるので、ミスコミニュケーションを避けられます。
700選に取り組むべきタイミング
このバケモノ教材に取り組むべきタイミングがあります。
それは「文法の基礎を一通り理解した後」です。
文法の基礎ってどのくらいのレベルやねん!という声が聞こえてくるので例を示します。
私が言う文法の基礎というのは、標準レベルの文法書一冊(おすすめはForest)を「完璧」に理解し、教材の中に散りばめられている英文を暗記暗唱できるようになった状態のことです。
この状態にある人は、シンプルな英文であれば文構造を「読み解く」ことができるはずです。
TOEICで言えば、リーディングパートで350点くらいのレベルです。
このレベルにある人は、今が700選を取り組むのにベストのタイミングです。
標準レベルの読解能力がない状態で700選に取り組むと、本書に収録されている英文が読者に伝えたい「意図」を感じることが出来ません。
その結果、単なる丸暗記になってしまい・・たぶん挫折します。
本書の目的は、英文を型を理解し、無意識レベルの理解になるまで体に浸透させることです。
これが出来れば、自分の表現したい英文を自在に運用できるようにはなります。
そして、運用できる英語はリーディング問題として出てきても瞬時に読み解けます。
700選の取り組み方

まず初めに言っておきます。
私がやった勉強法では、このテキストを最低でも10回転はまわします。
これはかなりタフな作業ですが、耐えて耐えて耐え忍んでください!
具体的なやり方はこちらの記事に記載していますが、こちらに再掲しておきます。
1回転目
まず日本語を見て、口頭で英作文をしました。その際、出来るだけ躊躇なく瞬時に自分なりの英文を声に出すように心がけました。
「5秒以上考えてはダメ!」とルールを決めて、瞬間英作文を頭で行い口に出すよう心がけると、サバイバルイングリッシュのトレーニングになりますし、サクサク進めるので能率も良いです。
頭で英文を組み立てる瞬間英作文は英文を速読するうえで、最高の訓練だと思います。
一文ずつ瞬間英作文をしたら、すぐさま右側の英文を見て、文構造を読み解きます。
直接本に書き込んでも良いので、とにかく文構造の理解に注力しました。
文構造が理解できたら、あとは日本語だけを見て音読が出来るまで繰り返し声に出して音読しまくりました。
英文が口に収まるまで繰り返しです。
この調子でまずはこの本を1回転させました。
初めは700選の文章に全く歯が立たないかもしれませんが、ここであきらめるとホントにもったいないので、なんとか歯を食いしばって取り組んでみてください。
拙い英語でも良いので、必ず5秒以内の口頭瞬間英作文に1回転目はトライすることを強くおすすめします。
2回転目以降
1回転したら、また1文目にもどって、英語を見ずに口に収まるまで音読を繰り返しました。
1回転目にかなりの時間を要するはずなので、もうすっかり忘れていてかなりブルーになりましたが、なんとかもう1回転させました。
この辺りは単語帳の覚え方と同様ですが、回転を回せば回すほどに、1回転にかかる時間がどんどん短くなるので、文に出会う頻度がどんどん上がります。
最終的には2日で1回転できるようになったので、2日に1回は同じ英文に出会うことになります。
これを10回転すると、かなりの精度とスピードで口頭 英作文が可能になっているはず。
まとめ
前提として、700選をやる前に必ず文法の基礎を理解しておかないと、効果は半減します。
その上で、700選を最低10回転、完全に暗記暗唱できるまで繰り返し回しまくります。
暗記暗唱ができるようになったら完了です。
TOEICのリーディングパートで出てくる英文を読むための文法理解は十分に備わります。
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