就職活動では多くの面接をこなす事になると思います。
この面接の場で、就活生が陥りがちな罠があります。
それは「面接をQ&Aと捉えてしまう」という事です。
面接官から問われる質問に答える。
また質問が飛んできて、それに答える。
また別の質問が飛んできて、それに答える。
たしかに面接はこんな感じで進むのですが、これを単なるQ&Aと捉えてはいけません。
面接は「説得のプロセス」だと捉えてください!
内定を取る上で、この認識の違いは極めて重要だと私は信じています。
面接官が求め”られている”こと
当たり前のことなのですが、向かいに座っている面接官は雇われの身です。
最終面接を除いた、ほとんどの面接であなたが対峙する面接官は社内の巨大な人間ヒエラルキーの末端周辺にいる人です。
その末端面接官は、面接を通じて一人一人の合否判断していきます。
そして、その合否判断を「上司に報告」します。
しかし、何百人何千人もの学生の合否判断を上司に報告することは難しい。
となると、面接官が上司に報告するのは面接に通過した学生の情報です。
そして、上司報告する際に必ず必要になるのが「面接を通過させた理由」です。
これこそが、面接官が面接の場で欲しがっているものなのです。
あなたを採用すべき理由を面接官に与える
ここまで分かれば、面接であなたがすべき事は明白です。
面接官に「あなたを採用すべき理由」を与えれば良いのです。
「いやいや、簡単に言うけどやるのは難しいんだから」
と思った方、ちょっと待ってください。
自己PRや志望動機を駆使すれば、面接官があなたを通過させる理由はパキっと伝えることができます。
そのためには、「会社はいったいどんな人材を採用したいを思っているのか」について、はっきりさせる必要があります。
「求める人物像」にあなたを合わせる必要ナシ
リクナビやマイナビを見ていると、各社が求める人物像を明記しているので、その人物像に会わせて自己PRすべきだと考える人が大勢いらっしゃいます。
また、そのようにアドバイスする就活支援サイトなんかもありますが、私は反対です。
各社が求める人物像は多種多様でが、あなたは一人の人間です。
会社ごとに自分の人間性を変えていては、精神的に疲弊してしまいます。
それに、あなたのキャラクターがブレたり、ぼやけたりするリスクもあります。
就活ではキャラクターや主義・主張の一貫性が極めて重要なので、あなたのキャラを無理に会社に合わせるのはハイリスクです。
じゃあ、どうすれば良いか?
このブログでは再三言っているので、くどくなりますが、会社がリクルートサイトに明記している”求める人物像”というのは、人事が「業績に貢献できる人材」とはこんな人だよね!と定義しているに過ぎません。
ですので、あなたが「業績に貢献できる人材」であることをアピールしさえすれば十分です。
会社が求める人物像に合わせる必要はないのです。
自分が業績に貢献できることを面接官に納得させる
面接官が欲しがっているものは「あなたが業績に貢献できそうな理由」です。
あなたを”通過”させた理由を、上司に報告しないといけないからです。
面接官にあなたの価値を納得させる上で、もっともやり易いタイミングは自己PRの時間です。
自己PRの時間を使って、あなたが会社で成果を出しまくっているイメージを面接官の脳裏に焼き付けてください。
あなた独自の「過去の体験→学び→行動」をストーリーに仕上げることで、あなたのキャラクター(価値観)と、過去の経験に論理的な判断を伴っていることが面接官に伝わります。
まとめ
面接官は通過させた学生と理由を上司へ報告しなくてはいけません。
そのため、面接の場では面接官に「あなたを通過させるべき理由」を与える必要があります。
会社が求めているのは「業績に貢献できる人」です。
あなたが業績に貢献できる理由を面接官の目の前に並べていくイメージで面接をすることで、面接の通過率は大幅に改善するはずです!
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