以下の記事で「結局、就職する上で優良な企業ってどこやねん!?」という問いに対して、私なりに1つの答えを出しました。
その答えが以下の記事で示したランキングです。
「就職優良企業=高収益×高年収」と考えた時、一体どの会社が優良と言えるのかを示したランキングです。
まだ見てない人は以下の記事を見てみてくださいね。
上場企業売上高トップ1000を対象に優良企業ランキングをずらららーっと示しています!
就活生は会社選びの材料の一つとして使えるので必見ですよ。
はい、ここ↑までテンプレです
本記事も就活生の武器になるように意識して分析していますので、是非参考にしてくださいね!
さて!今回は安川電機を見てみます。
んでもって安川電機ですが、これまた前回のファナックに負けず劣らず、日常生活ではなかなか知りえない会社です。
でも、3600社余りある上場企業の中で堂々の総合156位!超優良企業なんです!
目次
安川電機ってなにしてる会社なの?
会社ホームページにはこんな風に書いてあります。
安川電機は1915年の設立以来「事業の遂行を通じて広く社会の発展、人類の福祉に貢献する」という経営理念に基づき、“モータの安川”から“オートメーションの安川”を経て、“メカトロニクスの安川”へ、 つねに時代の主力となる事業を支え続けてきました。サーボモータ、コントローラ、インバータ、産業用ロボットのコア事業をさらに強化し、それらの技術を最大限に生かした新しいソリューションで社会の発展に貢献してまいります。
あはは、やっぱり分からない。
この業界は事業の理解をしようにも、文系にはきついですね。笑
まあ、メーカーがモノを作るための機械を作っている会社ってことにしておきましょう。はい。
実はライバルはあのファナック
前の記事を見た方はお気づきかもですが、安川電機がやっている事業ってファナックと似てます。
つまり、ファナックとは競合ってことになります。
全体の売上だけを見ると、
安川電機 3949億円<ファナック 5369億円
なので、ファナックに軍配が上がりますが、産業用ロボット事業だけで見れば、安川電機の方が高シェア。
・・というか、産業用ロボット市場だけだと安川電機は世界トップシェアですね、すごい。
ちなみにファナックは3位。
なので業界内で、安川電機はメジャー中のメジャーなわけです。しかも世界でね。
でも利益率を見てみると、
安川電機 7.7%<ファナック 28.5%
とファナックにはかなり劣ることが分かります。
存在感があるが故に、どうしても比較の対象になってしまう両社ではありますが、安川電機の7.7%だって決して悪い数字ではありませんよ。
上場企業の売上高上位1000社の中でも305位の高い水準ですから。
ファナックの方が異常なんです。笑
安川電機の売上成長はほぼゼロ
じゃあ安川電機の売上高の推移を見てみましょうか。
以下のグラフをご覧下さい。
んー微妙ですね。
なんというか、良く言えば「落ち着いてる」、悪く言えば「全然売上成長してない」って感じです。
ちなみにグラフに赤文字で記載してますが、2010年にガクッと下がっているのは間違いなくリーマンショックですね。
リーマンショックの影響で顧客である製造業の企業が設備投資を控えた結果、工作機械を売っている安川電機の売上が下がったわけです。
その後は、少しずつ復活しているように見えますが、回復度合いが小さいですね。
リーマンショック前の水準にまで戻るのに4年も要しています。
しかも、回復期間4年の最後の年(2014年度)はスマホ特需の年度。
スマホ特需がなければ、リーマンショック以前の水準まで回復できていないかも知れませんね。
ということで、安川電機はここ10年で売上成長がほぼ無い会社ということが分かりました。
この点は、間違いなく安川電機の社内でも課題として認知されているはずですので、就活生の皆さんもこの事実を頭に入れておいてくださいね。
「課題でもある売上成長に自分は貢献できると思ってます!なぜなら○○だから」なんて言えたらベストです。
当然仮説ベースでOKです。
実態なんて外からみても分かりませんから。
大事なことは、数字をみて自分で考え、自分なりの意見を持つ人材であることが伝えられれば良いのです。
海外赴任したい人には良いかも!安川電機
はい、次。
売上はあんまり伸びてないことが分かったので、次は地域別に売上を分けて見てみましょう。
丁度良い資料がホームページにあったので添付します。
以下は各地域別の売上構成比を示したものです。(ごめんなさい・・小さくて見えにくいかも)
まず最初に目を引くのは海外売上比率がここ10年程でジワリジワリと増加していることです。
2007年は46%しか無かった海外比率が、2017年度は66%にまで増加しています。
さらに細かく見て行くと、海外の中でも特にアジアの売上比率が増加していることが分かりますね。
なんと2007年度18%だったのが2017年度は33%です。
倍近くになってますね。
さて、ここから何が言えそうでしょうか?
キーワードは「グローバル化」。
使い古された言葉ではありますが、今の安川電機を語る上で絶対に欠くことの出来ない重要なキーワードです。
ここ10年の間でじわじわと増えてきた海外売上比率が半分を越え、いまや66%ですよ。
その間、社員の方々がどんな働きをされているかを想像してみてください。
海外企業との折衝・交渉の機会がどんどん増え、海外とのメールやり取りが日常になり、周りには海外赴任する人があちこちにいる。
どんどんそんな状況になってきているんじゃないでしょうか。
そんな風に考えると、海外でもキャリアを積んでみたいと思う就活生からすれば魅力的な会社かもしれませんね。
しかも、安川電機はグローバル化に関しては「まだまだこれから」の会社です。
すでに海外比率が80%を超えるようなグローバル企業ではなく、海外比率がまだ66%しかない会社で働く方が、チャレンジャー・開拓者としての魅力も高いというものです。
ということで、海外でキャリアを積みたい!海外で市場を開拓したい!という方にはうってつけの会社かもしれません。
今の安川電機は研究開発に超積極的!
開発系の職種の方にも朗報です。
いまの安川電機は研究開発にもかなり積極的です。
以下のグラフをみてください。