まさか自分が無い内定の状態で卒業式を迎えることになるとは夢にも思わなかった。頭は悪いし、スキルもない。にもかかわらず、それまでの人生どうにかなってきた。でも今回のはわけが違った。直感的に分かる。作動したことのない脳内イマージェンシーセンサーが人生で初めて点滅していました。いよいよヤバイなと。
僕は大学四年の三月に訳あって内定を失い、見事に土壇場で無い内定の仲間入りを果たしたわけですが、内定を失った瞬間に僕の中では、疑い→絶望→悲しみ→怒り、の順で各感情が渦巻き、マーブルしました。この一連の流れは意外にも一瞬で、たった一日で怒りフェーズにまで到達していたと思います。
で、この怒りエネルギーってのが結構凄くて、それまでアハハだった僕に反骨心バキバキの冷酷な性格を目覚めさせてくれました。怒りエネルギーからくる反骨心は僕を開眼させてくれたし、そのおかげでそれまで経験したことのない過剰集中を僕に経験させてくれました。これがなければ、無能な僕は相変わらず、のほほーんと中途半端にイマイチな野郎をしていたと思います。
このエントリの読者は今まさに同じような経験をしている人だと思います。藁をもすがる思いでこの記事にたどり着かれた人もいるかもしれません。だから、ここでは無い内定の「先輩」として、今この瞬間に無い内定のあなたに4つの言葉を残します。
1.怒りフェーズに辿り着け
とにかく一刻も早く、怒りフェーズに辿り着いてください。
怒りは強力なエネルギーとなって過剰集中をもたらします。あなたは今の状況が信じられないかもしれません。絶望しているかもしれませんし、悲しんでいるかもしれません。でも、そこで立ち止まっちゃいけない。
遅かれ早かれあなたは怒りフェーズに辿り着く。 明日かもしれないし5年後かもしれない。とにかく高確率であなたはこの経験を起点に世の中や当時の自分へ反発する時が来る。だったら出来るだけ早く怒りフェーズに入った方が良い。即座に怒りをエネルギーに変えれば、ロスを最小限に抑えられるし、挽回の機会も失わずに済む。
とにかく早く怒れ。あなたが経験している無い内定は、挽回するためのエネルギーとしては十分すぎる一級素材です。あなたは優秀です。ひとたび怒ればそれをエネルギーに変えるだけの力がある。怒りエネルギーはあなたの行動を前向きにする。
怒れ、怒れ、怒れ。
2.対応案を出せ
素早く怒りフェーズに突入したあなたは疲弊した精神状態にもかかわらずこんな事を考え始めます。
『どうやって見返そうか・・』
この言葉が脳内を駆け回ったら良い流れです。
怒りエネルギーが前向きな行動に繋がり始めた証拠です。ここでは、とにかく考え得る対応案を出しまくってください。実現可能性なんて考えずにブレスト的に案を出しまくることです。紙に書き出して、書き出して、書き出し尽くしましょう。
あなたが置かれた状況は決して楽観できるものではありません。今まで怪我しないように突っぱねていた事柄も“あり得る選択肢”として無慈悲に列挙することです。
今のあなたは心臓近くに一発食らった身です。放っておけば、そのままくたばるかもしれないくらいには予断を許さない状態です。見方を変えると、思い切った決断をこんなにしやすい局面はそうそうありません。
この局面をうまく活用する意識を持ってください。今まで、失敗したらどうしようとか、どうせ俺には無理だとか言って足踏みしていた事柄は必ず書き出すことです。これは決断のチャンスです。この怒りエネルギーからくる決断はこれまでの人生で下した他の決断と比べても強烈な動機付けをあなたにもたらします。絶望していればしているほど、この局面で下した決断へのコミットメントレベルは高いはずです。チャンスです。
案出しができたら「どの道を歩むか」自分に問いかける。ここで出した案の中から素直に選ぶ。怒りフェーズのあなたがする選択はおそらく、マイナスをゼロにする案ではなく、それ以上の見返りを求める案だと思います。マイナスに落ち込んだ今回の経験を起点に、正の値に変えていこうとするはず。この感覚を大事にしてください。大丈夫、最悪その結果がマイナスのゼロ化で終わったとしても、それはそれで及第点です。
3.冷酷に戦略化しろ
方向性が決まったら、やるべきことを具体化すること。
あなたの採用した案の必要タームが1か月なのか1年なのかにも依存しますが、間違いなく時間は限られている。この限られた時間の中で確実に結果を出さねばならない。そのために何をすべきかを考えてください。
で、考えて分からないことは人のアドバイスを躊躇なく貰いに行ってください。
まだあなたは出血し続けています、恥ずかしがっている状況ではない。とにかく必要な情報は能動的に取りにいくことです。
4.行動が全てだ、やれ!
やることが決まったら、あとはやるのみ!ですが、その前にもう一つだけ意識の持ち方の注意点。
「やるべきことを決めた」ということは「やらないことを決めた」に等しいと理解することです。
時間の無さと局面特性を考えると、余計なことに時間を費やす余裕はありません。分かりますね。出血を抑える手段を知り、強靭な体になる方法論も知ったあなたは未だに出血を続けています。
飲み会やコンパの誘いに乗るなんてのは最強に毒です。出血している箇所に塩酸を垂らすに等しい行為です。やるべき事だけに過剰集中すること。あなたが経験した無い内定という経験は強力な動機付けをもたらしているはず。
大丈夫、怒れるあなたには過剰集中のエネルギーは十分にある。何も一生続くわけじゃない。ほんの数ヶ月、数年の話です。できる。やれ。Do it.
良い人生経験になる
ここまで無い内定のまま卒業を迎えようとしているあなたに4つの言葉を提示してきましたが、僕が今本気で思っていることは、
ここまでやれば必ずこの「事件」は良い経験になるということです。
「お前はたまたま上手く行ったからそう言えるだけだ」と思われるのは承知の上ですが、僕の場合はもともとが中途半端な人間だったので、この経験がショック療法的に僕の人生を好転させてくれたように思います。
これまでの人生を誇りに思ってきた人にとっての無い内定は当時の僕以上に酷な精神状態に引きずり込むかもしれません。でも、そんな人はきっと僕より優秀でしょう。だったら、怒りエネルギーが働き始めると、とてつもない結果を生み出すはずです。このヤバい状況をうまく活用してください。
周りの優秀な連中がスルスルっと通過した道で今、優秀なあなたは間違いなく躓いていますが、ギャップは力です。怒りは力です。大丈夫。好転する。
まとめ
無い内定の状況でこの記事に辿り着いた時点であなたは優秀です。
あなたは間違いなく前を向いている。行ける。
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