文法の参考書と言えばForestが真っ先に思い浮かぶ人も多いと思います。高校で使ってた!なんて方もいますよね!
でもこの参考書、とても分厚くて、大人になってからもう一度英語を勉強しようとする人にとっては、ちょっと取っ付きにくくもあります。
実際、本気で本書に取り組もうとすると、かなり腹を括らないと挫折リスクも高い。
でも、Forestが絶対的守護神であることは間違いありません。
ここまでのベストセラーはなかなかありませんから。だからこそ多くの大人がForestを使ってなんとか英文法をモノにしたいと考えているのでしょう。
ということで、今回はForestを使った英会話やTOEIC対策を検討している人のために、世論の声を拾ってまとめました。Forestの優れている点や、効果的な使い方も載っているので是非参考にしてください。
(フォレストはエバーグリーンに改名・改訂されました!)
それではいきましょー。
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目次
眠気誘い度:Forest > 一億人の英文法
総合英語Forestをひと通り読了。今度は問題集にチャレンジだ。それにしても、文法書ってどうしてこんなに眠気を誘うのだろうか。
— Hiroki Tsuihiji (@HirokiTsuihiji) August 26, 2011
さて、いきなりコレかよ!って感じでしょうか。人(・ω・;) スマヌ
でもコレが世論ですよね。私もそうでした。文法書は眠い、眠すぎた。
眠気誘い度で言えば、
- 総合英語Forest :★★★★★
- 一億人の英文法:★★★
こんな印象です(個人的体感値)。眠気誘い度では一億人の英文法のほうが遥かに優れています。
この差は文法事項の解説スタイルの違いから来るものだと思います。
一億人の英文法は「感覚的な理解」を基本にしているので、人間の心の動きに着目した解説になっています。
これが超秀逸で、感覚的に理解させてくれるので読者が睡魔に晒されるリスクを極限まで排除できています。すなわち、挫折リスクも相対的に低いです。
一方、Forestは解説がいわゆる教科書的なスタイルなので挫折リスクは相対的に高い。それでも、フルカラーでイラストや図が駆使されていて分かり易いのでオススメです。
Forestか一億人の英文法か、両方とも超ベストセラーの文法書です。品質はバッチリ。あとはあなたにフィットする方を選んでやることです。
効果的な使い方:理解→例文音読→暗記暗唱
@atsushilonboo 文法を暗記でなく理解を伴った修得はForestとその問題集が良いです。問題集は理解を伴う構成なので、必然的にその文法の文章の中での使い方まで解ります。そしてその文法的知識を動員して英文を読みます。だから全ての文法知識をすぐに出せる状態になって無いと駄目です。
— 黒崎 澪 (@deadend0321) April 11, 2018
これ、ほんと共感します。
文法書は、頭で理解→音読トレーニング→反射的に口が反応する、このルートを辿らないと効果は限定的だと思います。
でも多くの人は、日本語で記述される文法事項の解説そのものを暗記しようとします。トレーニングが足りないのです。この方法は本当にコスパが悪いので見直した方が良いと思います。
この機会に具体的な文法書の勉強方法を私なりに書き記しますね。
文法事項の解説はあくまで「頭で理解」するために読みます。「あーこういう時はこう使うのね・・」と。
例えば、「意味上の主語でof+人を使う時がある」なんてセクションがあったら、大抵は「人の性質を表す形容詞がきたらof +人だよ!」といった具合で解説されていますよね。
この時点では「ふーんそうなんだー、りょ」で十分です。この解説自体を頑張って暗記しようとする必要はありません。
大事なのはここからです。必ず例文が載っていますよね。
It was kind of him to help us. (私達を助けてくれるなんて、彼は親切だ)
こんな感じですかね。で、これを一息でスラーっと空で言えるまで暗記暗唱するんです。
頭で理解した内容をセンテンスとして音読することで運動神経として身体に叩き込むのです。これがトレーニングです。何度も繰り返すのが大事。
すると同様の英文を表現しようとすると、無意識レベルでkind of himと口をついて出て来るようなります。
こうなると勝ちです。
このレベルになると、、It was kind for him to help us. なんて英文を見聞きするともう、
ぐぬぬ・・!モヤモヤ・・!
とした違和感が反射的にあなたを襲うようになります。もはや理屈じゃなくて直感的・感覚的に不自然なことを身体が察知して、勝手に拒絶反応を起すようになるのです。
文法の設問がテストで問われるたびに、頭で暗記したことを捻り出して答えるのは、あまりに大変ですよね。
英語が出来る人は、そうのではなく、暗記したら多読で身体に染み込ませて、直感的分かるところまでトレーニングしているから、テストで問われても、考えなくても分かるようになっているのです(瞬殺できる)。
文法学習の必勝パターンはこれだと私は思っています。
で、そのために最低限必要な例文・解説がForestにはあります。とりあえず迷ったら、その時間がもったいないからForestをやりましょう。
問題が解けるようになる為ではなく、英語力をつけるためにやる
まずは、英語を勉強する目的は英語を使って読み書きできるようにすることです。
だから、4択のために勉強しようとか、整除英作文のために勉強しようとか、内容合致問題(○×問題)が解けるために勉強しようとかではないです。あくまで英語の読み書きのために学習することが大切です。— 高島屋(DMを送信やフォローなさるときは固定ツイをご覧ください) (@saitakosmos) June 29, 2018
TOEICのパート5のような四択問題が解けるようになるための勉強は、実は効率が悪いのかもしれません。
全ての基本文法事項を理解し、トレーニングを繰り返して直感レベルでモノにすれば、文法の四択問題なんて概ね瞬殺できるようになります。
逆に、このトレーニングを省略して、パート5の問題集をやると効果あまりでません。解けたとしても瞬殺できないので時間が掛かって仕方ない。私がそうでした・・Σ(-∀-;)
クドいが敢えて言う、例文の音読は必須だ
そのためにも①文法書の例文を暗唱できるようにする(その例文を用いて説明できるようにすること)②ご自身が所有している文法書の問題集(forestやロイヤル英文法など)を解答根拠が言えるだけでなく、その例文も暗唱する③復習として文法書の索引にある単語を紙辞書で引いて使い方を確認、例文を覚える
— 高島屋(DMを送信やフォローなさるときは固定ツイをご覧ください) (@saitakosmos) July 1, 2018
このツイートに何も付け足すことはありません!
頭で理解→音読トレーニング→暗記暗唱!
大変ですが、効果テキメンなので敢えて何度も言っております。¢(-∀-○)
ちなみにForestは分厚い。一周させただけで例文を暗記暗唱するなんて無理です。
そこでオススメは、一周目はシンプルに通読する。頭で理解して「ふむふむ」と頷きながらの通読です。
そして二周目以降は例文の音読に特化してグルグル回します。この時、日本語で書かれた解説は極力スルーです。解説を見るのは音読していても文構造がイマイチ分からないなーって時だけ。
これで5周やればかなり力がつきますよ!(楽な方法ではない)
Forestが分かれば英語力改善の効果が体感できる
三年前に買って半端にしてた文法書Forestをここ最近じっくり読んでみたところ→英語字幕や洋書の英文への理解力がびっくりするくらい変化。びっくりしすぎて、そのまま文法楽しい魔法にもかかっている。
— yuitaka (@yui_taka35) December 22, 2017
この方はかなりレベルの高い方だと推察しますが、Forestにじっくり取り組む事で英文の理解力がグッと増す経験をしておられます!
ベストセラーで未だに多くの人がForestに頼る理由が良く分かりますね。
文法書で迷ったらForest
学習参考書だが、TOEICで文法問題に難儀する方はまずはこれで通読、問題演習を! / 石黒 昭博 の 総合英語Forest 6th edition https://t.co/N9Ur28DZ7S
— step1sttoeic860 (@step1sttoeic860) August 8, 2018
文法書で迷って時間を浪費するくらいなら、解説が明快で、例文も潤沢なForestを一刻も早くやった方がいい。
ちなみに、どうしてもForestが合わないと感じる人は一億人の英文法一択です!
ニュアンスの違いまでしっかり分かる
フォレストの内容、なんでそういう文法の流れになるのか、内容はほぼ同じだけど、ニュアンスがどう変わるかが説明してあって読んでるだけでもすごい楽しい😆 pic.twitter.com/tgcU5zGdWU
— Anna (@japannaBC) September 15, 2017
TOEICの英文法対策で使った参考書は「フォレスト」と「1億人の英文法」だった。暗記じゃなく、英語の発想を学べるからこれらを選んだ。
— ワンピースの点取り屋 (@pointgetterop) March 9, 2018
表現によって微妙なニュアンスの違いが出るのは日本語も英語も同じですよね。
このあたりの解説に定評があるのは一億人の英文法なのですが、実はForestだって負けていないんですよ!
難解な英文も基礎文法の集合体
TOEICの英文を誤解せずに読み進めるには、Forestレベルの英文で完全に文法を理解していけばいい。小難しい英文解釈本ではなく、まずは基礎的な解釈本1、2冊で訓練。難解な本も紐解けば基礎の集合体。難しい英文解釈本の正体は内容の抽象さや語彙。文学やりたい人は難解な本に進めばいい。
— 野村勇介🇯🇵英語勉強法.jp (@YSK_NMR) June 29, 2014
英文法の基本はForest一冊で十分に役割を果たします。
文構造が込み入った英文だって、基本が抑えられていれば読解できます。(ただし、トレーニングは必要)
ちなみにTOEICのパート7だけを考えれば、そこまで複雑な文構造は見られませんので、Forestを完璧にして、公式問題集を精読・多読するのが効果的です。
別売りの「音でトレーニング」を使えば鬼に金棒
了解です、失礼なこと言ってたら遠慮なく言ってねw
英語だったらアドバイス出来るかも、私TOEIC860点で英検準1級、貿易事務の仕事で毎日英語使ってる。
単語帳はDUO3で、例文はforestがオススメ。両方リスニングしまくって耳から覚えるのがポイントだよっ!— shuu (@Shuusaiko) January 21, 2018
実はForestには「音でトレーニング」という別売りの参考書があります。
これには「Target」に載っている例文と日本語訳全てが掲載されており、CDには英文がナチュラルスピードで録音されています!
音読トレーニングのフェーズでは最高のツールになること間違いなし!五感をフル稼働させて身体に叩き込もう!
とにかく継続が命!
2回生前期でTOEIC-IP 665点獲得のスポ健 @eigokuno くん、お見事。留学経験や対策講座なしでも、授業出席と市販教材(彼の場合は桐原書店「総合英語フォレスト」)のやりこみでスコアアップできる。問題は、やるか/やらないか。やった以上は、続けるか/続けないか。
— KIMURA Syuhei (@syuhei) July 8, 2011
そうです!いくら良い教材でも継続してやり遂げないと効果を体感できません。
やると決めたからには、とにかく習慣化して毎日Forestに取り組むことが大事。
英語は継続が命です。正しく続ければ効果は出る。それが英語学習の良いところ。
時間がない社会人がForestをやり遂げるには
「Forest」や「ロイヤル英文法」など素晴らしい英文法書がありますが、問題はこれらを一通り学習する時間が社会人にはないこと。
英語力にもよるが、TOEICで800点満たない人は、これらの文法書をはじめからやろうとすると、挫折率はかなり高くなるはず。— 西田 大(にしだまさる) (@masaru_nishida_) August 17, 2017
継続が命と言いましたが、忙しい社会人にとっては「そんな事言っても時間がないんだよ」と言いたくなるかもしれませんよね。
そこで継続するための私なりのコツを一つだけ共有します。
それは「朝の始業前にやる」です。
なぜ朝なのか?
理由は簡単で朝はジャマが入りにくいからです。
仕事が終わった後って、急遽飲み会に誘われたり、思わぬ残業があったりと何かと勉強を阻害する要因が多いですよね。それに夜は疲れ果てているのでやる気が起きない、なんてこともあります。
でも朝は違います。多くの方は朝の動きはルーティン化されています。朝起きて、ニュース見ながら準備して、何時の電車に乗って・・・。
ここに英語の時間を組み込むのです。私は朝早めに出社して、がら空きの会議室にこもって最低1時間は英語の勉強をしています。
慣れないうちは早起きが大変ですが、習慣化してルーティン化できてしまえば苦痛はありません。
それと、朝は始業時間が決まっているケースがほとんどだと思います。これもメリットです。
勉強を引き上げる時間が決まっているので、集中を維持できるんです!
私は9時が始業なので、8:40で切り上げています。そこまでは何が何でも英語に集中できるのでかなり能率も良い。
さいごに
いかがだったでしょうか。
Forestは英文法を学ぶ上で最高の教材の一つです。文法書で迷っている人は、双璧をなす一億人の英文法と二択で考えてまず問題ないでしょう。
Forestは骨太参考書なので、そう簡単にはやり遂げられないかもしれませんが、頭で理解→音読トレーニング→例文暗記暗唱、ここまでやり込めば効果は絶大です。
そして何より英語は継続が命です。習慣化してやり遂げてください!
【追伸】コーチングスクールが凄く良かったからシェアしたい!
海外赴任することになったので、英語のコーチングスクール【PROGRIT】を受講したんですよ!
そしたら、2ヵ月でかなりいい感じに英語力が仕上がりましたよ。
はじめての方は無料カウンセリングが受けられて、その場で、その人に合った学習カリキュラムをしっかり組み立ててくれます!
正直、このカウンセリングは受診しない理由を探す方が難しいくらいのサービスです。
英語の学習法に悩んでいる暇があったら、とりあえず無料カウンセリングを受けてみるべきでした。
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以下の記事で、プログリットでの体験談をしっかり書き記したので、興味がある方はどうぞ。
▷プログリットで実践したシャドーイングの方法と教材【リスニング】
プログリットで実際にやったリスニング対策を詳しく解説しています。
プログリットでは、リスニングを「音声知覚」と「意味理解」の要素から成っていると考えます。シャドーイングを通じてこれら2つの要素のレベルアップをはかりました。
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私たちがノンネイティブである限り、話すときには頭の中で英文を組み立てなくてはいけない。これを高速化させるトレーニングが口頭英作文。私がプログリットの2ヵ月間で取り組んだ教材やトレーニング方法を解説しています。
▷プログリットで実践した速読&多読の方法・教材【リーディング】
プログリットで実践した速読&多読について書いています。
速読と多読は「読み下しながら」内容を捉えるトレーニング。ただし、単なる「リーディング用」のトレーニングと侮るなかれ。これはリスニング力の改善にも通じます。読んで一発で理解できない英語を、耳で聞いただけで分かるはずがないのです。
▷プログリットで実践したオンライン英会話の活用法【ネイティブキャンプ】
プログリットではオンライン英会話も活用しました。瞬間英作文やシャドーイングなど、トレーニングの成果をオンライン英会話で出し切りましょう。
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