TOEICは時間との戦いであることは、TOEICerのあなたなら既に知っていますよね。
Part7の後半は毎回塗り絵をしている、なんて方も多いでしょう。
リーディングセクションを最後まで解き終えることができるのはスコアが900に達した時だ、という話があります。900点取得者の割合は全受験者の3%程なので、実に97%の人が塗り絵をしているということになります。
ほぼ全員やないかい( ゚ ω ゚ ) ! !
そのくらい時間にシビアな試験ということです。
そんなリーディングパートの約半分はPart7の読解問題!ここの時間短縮を目標にしている人たくさんいますよね。Part7で成果を上げるのはハイスコアを取る上で、最後の難関と言っても過言ではないのです。
そこで重要なのがPart7対策の参考書選びですね。
Part7の参考書で評判が良いのはご存知「究極のゼミ」ですが、これに負けないくらい有名な参考書がイクフン氏の解きまくれシリーズです。ただこれ、結構賛否が分かれる参考書としても有名です・・
今回はPart7対策の参考書選びをするあなたにイクフンの解きまくれPart7の評判や使い方をまとめます!
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目次
形式に慣れるには十分すぎる量
TOEICは特に、形式に慣れるだけで得点がだいぶ伸びると言われています。
これだけ買っておけば十分、と思ったのは、個人的には「イ・イクフン」シリーズでした。
特にオススメなのは、次の1冊。
「解きまくれ!リーディングドリルTOEIC TEST Part 7」。
Single Passage224問、Double Passage160問が入っています。
量をこなして長文読解に慣れたいなら、これに勝るものはないのでは。
まず、解きまくれシリーズに共通している事として、収録されている問題量が半端じゃありません。
その量は実にPart7のテスト8回分。Single Passage 224問、Double Passage 160問。ページにして446ページです。名前に恥じないだけの量です。
これだけやれば、誰だって形式には慣れますよね。とにかく量をこなしたい人にはうってつけの参考書です。
シンプルな構成で使いやすい
ここ最近,中上級者には決まってオススメする一冊です。
というのも,この教材の素晴らしさが…
★圧倒的な問題量
★見開きで「問題→解説」が完結
★やや難しめに設定されている難易度というとてもシンプルなところに凝縮されるからです。
「使いやすい」
ただ,その一言です。
圧倒的な問題量だけじゃありません。解きまくれの良さは、無駄を排除したシンプルな構成にもあります。
淡々と問題を解きたい人の多くはダラダラと長い説明解説は求めていません。
量をこなしたいのです。そんな人にはこのシンプルな構成が好まれるのではないでしょうか。
ただし、やや単調な感じは否めません。
手厚い解説を求めている人や、まだ一冊やり遂げたことがない人にとってはタフな参考書かもしれません。
本番より少し難しいのが良い負荷になる
@paoponDX 解きまくれPart7買いました。本番より少し難しい感じがしますが、やりやすいです。仕事の都合で、次回受験は11月になりそうですが、それまでに仕上げたいと思っています。
— ゴールデンキャット (@goldencat_m) August 23, 2011
巷では、解きまくれPart7は本番よりもやや難しいと言われています。
単語レベルや英文構造のレベルがやや高いと思います。
英語中級者がTOEICで高得点を狙うには良い負荷になるでしょう。
一方でに初心者にとってはレベルが高すぎるので注意が必要です。
ターゲットはTOEIC860点以上を目指す人

出版社のスリーエーネットワークのホームページにも書かれていますが、解きまくれPart7の想定読者はTOEIC860点を狙う中級者です。
こう考えると本番よりも難易度高い理由が少しは分かりますね。
二か月で一冊解き終われば早い方
イクフン解きまくれpart7のSingle Passageの224問おわった。あとDouble Passageが160問。週に2日20問ずつやるとあと一ヶ月で終わる計算。この本は3月20日に買ったので、この一冊終わらせるのに二ヶ月くらいかかることになるな。
— Nestle (@toeic995) May 3, 2013
TOEIC875の読者で一冊終わらせるのに二か月かかっているそうですが、これ、早い方だと思います。
以前私がやったときは平気で3か月以上掛かりました・・
どこまで本書にコミットしてやるか次第で所要時間は変わってきますが。
文法基礎がないと効果は得られない
解きまくれPART7をやっているが一向に正解率あがらず。きちんと英文読解の基礎を学ぶべきか…。 #TOEIC
— 30代関西の男 (@around30man) August 19, 2012
これは本書に限った話ではありませんが、問題演習をする前には必ず基礎知識をインプットしておかないといけません。
本書であれば、文法の基礎が出来ていない状態で挑んでも正確に読み取れないのでPart7の正答率は当然改善しません。
ましては本書はTOEIC860以上を目指す中級者向けの問題集です。かならず事前に文法を叩き込んでからやるべしです( ゚ ω ゚ ) ! !
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解答の歯切れが悪い問題あり
@taruei @mikan__seijin イクフンの『解きまくれ!Part7』にも、何度読んで、何度答えを読んでも、一切納得できないものがいくつもありますよねw 公式系だとパート7が簡単過ぎるので、上級者向けの良質なパート7問題は限られますよね。。。
— yuko (@yukotoeic) November 26, 2015
問題を解いていると、何度答えを見ても納得できない問題が出てくるのも解きまくれPart7あるあるみたいです。
英文のメッセージが掴みにくい
微妙にTOEICの論法とズレていて、内容も想像しづらいものが多々あるように感じて、読みながら疲れてしまったり、文章の順番が支離滅裂に感じたり、TOEICであまり見ないような語彙遣いが多い気がします。
Amazonには設問の順序が文章の順序と違うという指摘がいくつかありましたが、私は全部読みきってから解く派なので、そのことは気になりません。
ただ文章自体がごちゃごちゃした感じがするのです。出典:Yahoo!知恵袋
そうです。私も思いましたこれ。
TOEICの本番試験や公式問題集を何度も経験した人にとっては、おそらく読みにくい文章です。
英文自体のメッセージがイマイチつかみ取れないパッセージもあります。
私は多読・音読素材と割り切って使っていたので深く考えませんでしたが、人によっては気になるあまり学習進捗に影響が出るかもしれません。
本番と設問傾向が異なる(気がする)
見開き2ページで、左が問題文、右が設問、次の見開きページが回答という構成は使いやすかったです。
ただ、全体を通して読まないと回答できない問題が一問目にあったり、判断がむずかしいグレーな問題が多かったりと、いじわるな感じがしました。実際のTOEICでは、設問の順序が文章の順序に対応しているように感じるのですが、私だけでしょうか。
TOEICは設問と文章の順序が対応していますよね。だから、設問を見てから本文を読み進める戦法を取る人も多い。
でも解きまくれPart7は少し様子が異なります。問題の順序が異なるケースが散見されるのです。
これは解きにくい。設問と文章の順序が対応している前提で答えを探しながら読み進めると、かなり時間がかかります。
私のように多読素材として使う人はともかく、問題演習として使う人にはストレスになるかもしれません。
そもそも韓国は多読主義(日本とは違う)
この前、韓国の英語教育は文法よりとにかく読みまくる多読主義と言ったけど、この韓国から輸入されてきた教材のタイトルがそれを表していますね。(part7というところにも注目)
解きまくれ!リーディングドリルTOEIC TEST Part 7 https://t.co/zkkHW1J3YE
— とまと (@TOMATO_NDR) March 18, 2018
解きまくれPart7の設問は本番試験の傾向と異なる、という声はおそらく正しくて、私も体感しています。
このようなミスマッチを防ぐために是非意識して頂きたいことがあります。
それは、「読者が本書に求めている期待値が韓国と日本で異なる可能性がある」ということです。
韓国は多読主義でスパルタ主義。「スコアを上げたかったら文句言わずに全部やれ!どん!」というスタイル。
一方、日本は効率主義。カリスマ講師が徹底的にTOEICを分析して、無駄を削ぎ落として作った厳選問題集が好まれる傾向にあります(そんな気がしませんか?)。
要するに、もし多読主義で取り組むなら、解きまくれPart7は十分使えます。圧倒的コスパでしょう。
一方、効率主義で取り組むのであれば本書は見送った方がいい気がします。
まとめ
賛否が分かれるイクフン本、解きまくれPart7を紹介しましたが、いかがでしょうか。
問題量は圧倒的なので多読主義の人にはコスパが良いですが、効率重視の人にとってはミスマッチかもしれません。
また本書のターゲット読者は860点を目指す中級者です。そのため難易度は本番より若干高く負荷を与えてきます。初学者向きではないので注意が必要です。
では、今日も英語頑張りましょー!
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