こんにちは!やまびこ(@YamabikoR)です。
大学で就活していたころに気がついたことですが、新卒向けの会社説明会ってほぼすべての主語が「弊社」なんですよね。まぁ「会社の説明をする会」なので当たり前なんですが。
でも、就活生にとって本当に重要なのは「自分が何をやるか」の方だよな、と思うんですよね。特に大企業を受ける人はこの点を肝に銘じた方が絶対にいい。
目次
会社はイケてるが、仕事はイケてない
就活していたころ、ある通信会社の会社説明会に参加したのですが、プレゼンの完成度に結構魅了されちゃうわけですよ。
スライドにはかっこいい横文字が出てくるわ、バーチャートが洒落てるわ、会社PRの動画だって社員のリア充感が全開だわ。とにかく全てがシュッとしてる(ように見える)。
会社の歴史、戦略、経営者の思想、夢や今後のもくろみまですべてがスマートに見えて、わたくし完全に魅了されたわけです。この時点で「ここで働きてーw」と感じていました。
でも、現役社員の方々とお話をしていてハッとしました。
個人の働き方、やっていること、キャリアパス、どれをとってもイマイチ。まったく興味湧かないし、まったくやりたくない。
会社がやっていることには魅了されたが、社員個人がやっていることには1ミリも魅力を感じなかったんです。
結局、その会社は見送りましたが、ホント大事なことに気がつけた。
会社が何をやっているかと自分が何をやるかを同一視したらマジで危険だ。
これって、新卒によくある、「こんなはずじゃなかった」系のミスマッチの原因のひとつだと思う。会社と個人を同一視したら「こんなはずじゃなかった」リスクは間違いなく上昇する。だから就活生には冷静に入る会社を見極めてほしい。
就活生は会社選びでゲシュタルト崩壊を起こす
冷静に見極めろとか、簡単に言っちゃってますけど、それが意外と難しいんだよってことには納得します。
就活ってまるで異次元だし、超絶特殊環境です。ひとたびあのワンダーランドにハマってしまったら、誰だって頭が変になるリスクはあります。
自分は冷静だ!自分は冷静だ!と思っていても、冷静さを失っていたりもします。無意識レベルの静かなるゲシュタルト崩壊。怖いですね。
そのような無意識レベルのゲシュタルト崩壊を起こしているときに、会社がキラキラしたビジョンと秀逸な戦略をシュッとしたスライドをフル活用して紹介してくるんですから、堪ったもんじゃない。錯乱状態で、「わぁーなんかこの会社イイなぁ」って思ちゃいますよ。怖いですね。
でもダメですよ。会社の魅力と、仕事の魅力は違うのだよ。忘れないで。
錯乱状態でも冷静に会社を見極める方法
仮に錯乱状態に陥ったとしても冷静に会社を見極める方法を私なりに考えました。
1. 会社説明会用のメモのフォーマットをあらかじめ作っておく。
会社の魅力と個人がする仕事の魅力のメモ記入欄を分割しておこう。会社と仕事を同一視したらマジ危険だから意識的にやるのだ。
2. 現社員の話を聞く
先輩社員の姿は将来のあなたの姿かもしれない。その人は魅力的か?会社が魅力的でも現社員の仕事の話がつまらないのなら怪しいぞ。
3. 配属先の可能性を調べておく
新卒の配属先は就職四季報や会社説明会で情報をとっておくべし。配属先が違えばあなたが対峙する仕事は全く異なるぞ。
4. 会社の魅力はIR情報のみに頼る
会社の魅力を知るために説明会を受けてしまうと雰囲気に飲まれて簡単にGOODの評価をしてしまうリスクあり。だからこそ事前に決算関連資料を読みあされ。冷静に、客観的に評価できるぞ。
5. 「カッコつけてんじゃねーよ、ばーか」と脳内で唱える
会社説明会の節目節目でこれを唱えると、あら不思議、雰囲気や勢いに飲まれないぞ。ただし口に出したら死ぬから注意。
厄介な新卒ガチャはどうにもならない
ここまでやっても「こんなはずじゃなかった」リスクはゼロにはできません。いかんせん「新卒ガチャ」というバケモノだけはどうにもならないからです。親を選べないように、新卒配属先は選べない。
新卒ガチャのリスクを最小化できる方法があるとすれば、専門職枠で入社することでしょう。専門職枠がある場合はそっちを受けて、そこで働く現社員と話ができれば、かなりリスクは抑えられます。
もしくは、ベンチャーを受ける。大企業の総合職よりは幾分ガチャリスクも抑えられるかも。
歯切れが悪いですが、そのくらい新卒ガチャは手ごわいのだ。受け入れるしかない。怖いね。
まとめ
就活生が必ず意識しておくべきこと2点。
- 会社が何をやっているか≠自分が何をやるか
- 会社の魅力≠仕事の魅力
就活という特殊環境で正気を保つのは困難を極めるが、できるだけの対策はしておこう。でないと、会社選びでゲシュタルト崩壊を引き起こすぞ。
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