仕掛中記事:【1万字超の戦略】就活で死にたくなるその前に駆け抜ける為の超処世術

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ボクは2度の新卒就活を経験した。

 

 

大学時代と大学院時代だ。もともとは大学を卒業したら即就職するつもりだったのだが、わけあって就職せずに文系大学院に進学することになった。

 

ボクが経験した就活は、2009年3月卒と2011年3月、この2回だ。この2年の間で就職市場に何が起きたか、もうお気づきだろうか?このたった2年間で、極めて快調だった就職市場が、一気に瞬間冷却されたのだ。

 

2008年9月15日、米国リーマン・ブラザーズ・ホールディングスは経営破綻した。予想だにしない急激な景気後退を受けて、企業の業績も短期間で一斉に悪化した。この煽りを受ける形で、2009年卒の多くの学生は内定を取り消され、世間はそれを「内定切り」という言葉で報道した。

(で、ボクは大学卒業直前に内定切りになったから、院進したわけなんだが。)

 

その後、2010年卒からは大卒求人倍率が大幅に下がり、2009年卒で2.1%以上あった求人倍率は、2011年卒では1.2%程度にまで落ち込んだ。そして、2011年卒の就職市場は、遂にこう呼ばれた。

 

 

就職氷河期。

 

 

ボクはどういうわけか、超売り手市場と就職氷河期という両極端な就活を経験することになってしまったのだ。

でも、ボク個人としての就活は、大学時代よりも、氷河期と呼ばれた大学院時代の方が優位に進められた。しかも「断然」だ。結果にも、まぁ納得している。

 

文系大学院生というだけでも、就職市場ではかなりのディスアドバンテージなのだが、そこに氷河期というバケモノ級の追い打ちがかかった厳しい状況。なぜこの状況で優位に就活を進められたか?

関連記事:きやすく文系大学院生の就活は不利じゃない説を唱えるな

 

この記事では、当時ボクが就活で大切にしていた考え方を紹介していきたい。ここから先は、淡々とその思考を書き連ねていく。

 

学生さんには是非最後まで目を通して欲しい。もちろん、全てがあなたのお気に召すかは分からない。ボクは偉人でも何でもない。ただの凡人。社会への発言力も残念ながら皆無だ。

それでも、そんなボクの経験や大切にしていた考え方に少しでも共感できる人には、どうか考えてみて欲しい。腹落ちした所だけでいい。

 

ボクはこの記事で、就活という異世界を生き抜く方法を、改めて考えてもらうきっかけを作りたい。

この異世界で若者の可能性が摘まれてしまうその前に、駆け抜けるために。

 

精神論:絶対的自分本位

就活において重要なことは、自分が欲しい経験が出来ること。自分がしたい貢献ができること。自分が望むライフスタイルで生きること。自分を守ること。何よりも重要なことは、絶対的自分本位な態度で就活を考え抜くことだ。

 

真の安定=自分で稼ぐ力をつけること、と言うマイノリティ。

学生さんの多くが
会社選びの時に考えること。
「この会社は潰れないか」
「この会社は安定してるか」
痛いほど分かる。
間違っていない。
絶対に確認した方が良い。
会社が潰れたら、
元も子もない。
意識が高い学生さんは言うだろう。
「最高の安定とは、
自分で稼ぐ力をつけることだ。」
その通り。
でも、そのためにどこまで身を削れるか。
どこまで時間を投下できるか。
どこまでエネルギーを注げるか
その総量はみんな違う。
完全に十人十色。
百人百色。
56万人56万色だ。
自分で稼ぐ力をつけること、
それが真の安定というのは分かる、
分かるが、そこまではやりたくない、
そこまでは出来ない、
こちらが完全にマジョリティだ。
この人達が、
会社の倒産リスクを気にするのは、
全くの合理だ。

 

会社が潰れるかどうかは分からない

でも、会社が潰れるリスクを評価するのは、
極めて難しい。
誰がリーマン・ブラザーズの経営破綻を予測した。
誰が日本航空インターナショナルの破綻を予測した。
予測するのは難しい。
業績パフォーマンスを見れば分かるか。
会計情報は嘘をつかないか。
東芝は嘘をついた。
オリンパスもカネボウも、
てるみくらぶも山一証券も、
はれのひも、
あの日本テレビでさえも、
嘘をついた。
凡人には到底、
想像できないスケールの
業績プレッシャーが、
四方から迫る、
狂気の世界。
その世界で経営者は、
嘘をつくには十分すぎる程の、
動機を抱えて立っている。
会計情報は嘘をつくのだ。
会社が潰れないか。
それを評価するのは難しい。
実際、あのBIG3と言われる、
世界的オーディットファームでさえも、
複雑な嘘を見抜けなかった。
嘘つきと同じオフィスに、
週5で常駐しているにも拘らずだ。
はたして、学生が嘘を見抜けるか。
ただでさえ知識や情報が、
限られているのに、
学生に嘘を見抜けるか。
あなたは嘘を見抜けるか。
見抜けたか。
見抜けた人は、いない。

 

自分が潰れないかは評価可能

一方で、自分はどうか。
自分が潰れないかどうか。
これなら評価は可能だ。
リスクは十分抑えられる。
自分がなりたい姿は何か。
自分が経験したい事は何か。
これが分かれば、
あとは会社情報を聞き出せば、
自分が潰れるリスクは抑えられる。
自分がなりたい姿が分からない。
そんな時は、
自分が経験したくない事は何か、
これを考えること。
これが分かれば、
最悪の事態は避けられる。
100%の確度は無理だ。
でも確実にリスクは抑えられる。
厄介なのは新卒ガチャ。
入社後の配属は、
コントロールが効かない。

 

会社が潰れても、自分さえ潰れなければ、再起可能

仮に会社が潰れたとしても、
あなたが潰れない限り、
再起は可能だ。
必ず、自分の事を第一優先で考える。
会社が潰れるかどうかなんて、
自分が潰れることに比べれば、
大した問題じゃない。
万が一、自分が潰れそうになったなら、
その時は一択。

 

反転して一気に逃げろ。

 

コレ以外にはあり得ない。
お願いだから逃げてほしい。
一番大事なのは自分。
会社は二の次でいい。
絶対的自分本位。
これが就活に向かうときの、
マインドセット。
絶対的なグランドルールだ。

 

戦略論:アダプティブ戦略

誰しも、一発で就活の最適解を導き出すことは出来ない。必ず、そこには試行錯誤のプロセスが存在する。このプロセスをどう進行させるか。これが就活で納得感のある結果を出す上で極めて重要になる。アダプティブ戦略は、就活での試行錯誤を最適化する手段。着実に運用出来れば、フィット感を体感できる会社に巡り会える。

 

無知は思考停止

会社を知らない学生は、
とにかく、たくさん会社を見て回ること。
謎の業種がある場合は、
とにかく説明会に足を運ぶこと。
とにかく知る事が第一。
知らないと思考が停止する。
知らないという事は、
思考ルートが一つしかない状態。
完全に単線のローカル線の状態。
知らない業界が、
何をやっているか知ることで、
思考ルートに伏線が生まれる。
「右に行ってダメなら、
左に行ってみよう。」
これが可能になる。
思考ルートが単線では、
何度やっても壁に打ち当たる。
そして、よくよく見ると、
その壁はどこか、
見覚えがある事に気がつく。
砂漠を彷徨う、
迷い人と同じだ。
同じルートを何度も走り、
同じ壁に何度もぶつからないように、
あらゆる業界を知ろう。
こっちがダメならあっちに行けるよう、
選択肢を持つこと。

 

ピボットで微調整

ある会社を受ける。
そこで良い印象が湧かなかった。
なんか違う気がすると感じた。
そんな時、迷わずやって欲しい事がある。
それがピボット。
北に行ってダメなら、
北北西か北北東に行く。
これがピボット。
ここで南に行くのは、
ピボットとは言えない。
北に行ってダメだから南に行く。
これは単なる当てずっぽう。
北でダメなら、
次は北北西か北北東だ。
その心は微調整。
明確な期待値を持って、
ある会社を受ければ、
「この会社なんか違う」、
そう感じた理由が、
言語化しやすい。
言語化できれば、
「じゃあ次はこっちに進むか」
が出来る。
これがピボット。
ピボット、
アクション、
レビュー、
ピボット、
アクション・・。
これを素早く、細かく繰り返す。
そうすればいずれ、
明確なフィット感を体感できる。
そして、その時あなたの手は、
明確に言語化された、
志望動機という名のロジックを、
握り締めているはず。
このプロセスで得たロジックは、
確実に面接官のハートを刺す。

 

選社眼1:仕事=横幅×深さ

仕事には横幅と深さがある。横幅が広いか狭いか、深さがあるかないか。これらを縦軸と横軸でプロットして4つの次元で捉える。構造的な意思決定ができるはずだ。

 

横幅:バリューチェーン

仕事の横幅を見るというのは、
バリューチェーンを見るということ。
その中の、どこに自分の仕事が関与するかを、
よく見るということ。
バリューチェーンを、
難しく考える必要はない。
どんなプロセスで、
価値が生み出されるか、
そのプロセスを指すだけだ。
製造業のバリューチェーンは企画、設計、試作、調達、生産、流通、販売、保守。
商社のバリューチェーンは企画、サプライチェーン開発、仕入れ、流通、販売。
コンサル業のバリューチェーンは企画、営業、サービス提供、資金回収、カスタマーサポート。
といった具合。
業態によって流れは異なる。
バリューチェーンに完璧な答えなどない。
川上から川下へ流れる、
価値創造のプロセスを、
どう考えるかは、
誰が見るかで変わり得る。
これを調べて、
自分なりに整理しよう。
自分なりに、でいい。
面倒くさいが、
ベネフィットはデカい。
会社を構造的に、
見るきっかけになる。
会社を見る確度がガラリと変わる。
構造的な整理は、
そのまま志望動機に転用される。
しかもその破壊力はケタ違い。
ベネフィットもデカいのだ。

 

横幅:関与幅を測定する

バリューチェーンが見えたら、
自分がするであろう仕事を考える。
バリューチェーンの、
どこに関与するのか。
どこに関与しないのか。
関与する領域がここでいう横幅。
横幅は広いか、狭いか。
バリューチェーンの一か所にしか関与しない場合、
横幅は狭い。
これがマジョリティ。
複数に関与する場合、
その仕事は横幅が広い。
これがマイノリティ。
例えば、
重工系の総合職は極めて横幅が広い。
そこでは特定の個人が、
複数のバリューチェーンに関与する。
プラント建設を、
イメージすると分かりやすい。
営業、受注、企画、業者選定、調達、建設、稼働。
これらのプロセスを、
特定の個人がマネージする。
クライアントと自社の間の
コンフリクトも取り持つ。
建てるのはプラント。
当然、動くカネは馬鹿デカい。
そのため、プレッシャーも馬鹿デカい。
しかし、その分プラントが稼働した時の達成感は、
半端じゃない。
アドレナリンの量が、
半端じゃない。

逆に、単一事業のメーカーは、
横幅が狭いことが多い。
総合職は大多数が営業配属。
営業で入ると、
ずっと営業というのが、
マジョリティのキャリアパス。
企画、流通、生産への関与は、
ほぼないに等しい。
当然、例外はある。
メーカーでもジョブチェンジを、
推奨している会社もいくつも存在する。
大量の新卒を、
コーポレート部門に入れる会社もある。
ここは社員のキャリアパスを、
よく観察すること。
ずっと単一セクションで、
仕事をしているおじさんがいるか。
何人もいたら、
横幅は狭い可能性が高い。
機会を得たら必ず聞き出すこと。
よく話を聞くこと。
よく観察すること。

バリューチェーンをベースに、
自分の仕事が、
どこまで関与するかを知ろう。
これが仕事の横幅。
広いのと狭いの、
どっちがいいか考えよう。
なんでそう思うか、考えよう。
これが横幅の観点。

 

深さ:必要となる熟練度合い

仕事を横幅だけで見るのはまだ不十分。
深さの観点があるから。
深さとは必要熟練度のレベル。
その職能で70点を取るために、
必要な熟練度のレベル。
深い知識が必須か。
浅くても仕事になるか。
深さはその職能の、
専門度合いに依存する。
営業職なら深さは顧客に依存する。
顧客はその手のプロフェッショナルか、素人か。
プロフェッショナルなら、
専門度合いは高くなる。
プロとの会話には、
深い知識が必須だから。
素人が一流のエンジニアにモノを売れるか。
製品力に100%依存しない限り、
絶対に売れない。
相手がプロなら、
必要知識がないと、
会話は成立しない。
最新知識がないと、
会話が成立しない。
営業活動が成立しない。
深さがいるのだ。
深いか、浅いか。
それすなわち、
必要熟練度合い。

 

横幅と深さを掛け合わせる

横幅と深さを掛け合わせて、
会社を見てみよう。
浅くて広い、
浅くて狭い、
深くて広い、
深くて狭い、
どれがいい。
考えてみよう。
なぜそう思うのか。
考えてみよう。
自分は何者になりたいのか。
何者になりたくないのか。
ここから逆算すれば、
おのずと答えは出る。
逆算は必須の思考法。
論理を立てる上で、
必須の思考法。
横幅と深さ次第で、
あなたの経験値は、
良くも悪くも大きく変わる。
何者になりたいのか。
そのために、
最適な横幅と深さのスケールはどのレベルか。
何者になりたくないのか。
どの横幅と深さのスケールを避けるべきか。

得られる経験値の大きな方向性が、
きっと見えるようになるはず。
横幅と深さの合わせ技一本で、
志望動機の破壊力はグッと増す。
これだけで面接官のハートをぶっ刺せる。
それくらい鋭利な整理。

 

選社眼2:明確な価値優位とコモディティ化

世の中には2つのタイプの競争環境が存在する。各社が明確な価値優位性を有している業界。各社が同質化した価値を提供している業界だ。どちらのタイプに入るかで、あなたの経験値は大きく左右される事になる。必ず整理したい。

 

明確な価値優位性 or コモディティ化

その会社が提供する価値に、
明確な優位性はあるだろうか。
その会社の価値優位性を、
言語化できるだろうか。
業界他社と対比して、
どうだろうか。
業界全体として、
手詰まり感はないだろうか。
業界の手詰まり感を知るには、
競合他社を見て回るのが、
一番確実な方法。
競合と対比したとき、
価値の同質化を感じるだろうか。
なぜそう感じるのか。
自分の言葉で、
言語化してみて欲しい。
業界内の各社を比較しても、
提供している価値に大差がない、
独自性も見つけられない、
もしそう感じた時には、
こう考えてほしい。
この領域は、
コモディティ化の大波にのまれているかもしれない。

コモディティ化とは、
提供する価値の同質化
世に生み出した価値が、
業界各社で同質化した状態。
コモディティ化の進展が、
あなた個人の仕事に、
どんな影響を及ぼすか、
考えてみてほしい。

例えば営業職。
自分が売ることになる価値が、
競合と同質化している時、
どうやって売るだろうか。
顧客との関係性を深める他ない。
競合の営業担当者よりも、
深く顧客の懐に入り込むしかない。
顧客からすれば、
正直どっちでも良いのだから。
ポジティブに言えば、人間性が問われる。
ネガティブに言えば、土下座営業。
コモディティ化はあなたの経験値を、
間違いなく左右する。

コモディティ化を確認するには、
会社説明会などでのヒヤリングがベスト。
先輩社員に、競合に勝つための秘訣を聞く。
きっと何か答えてくれる。
これを各社聞きだし、
対比したい。
その言葉に無理がないか。
その言葉は腹落ちするか。
冷静に見てほしい。

 

コモディティ化はMの世界

市場のコモディティ化は、
確実にあなたの経験値を左右するが、
コモディティ化した世界の仕事で、
得られる経験値が、
必ずしもネガティブとは限らない。
十人十色だ。

AIDMA(アイドマ)。
それすなわち、
消費者の認知から購買までのプロセス。
Attention(認知)、
Interest(興味)、
Desire(欲求)、
Memory(記憶)、
Action(行動)。
AIDMAのMの重要度が、
極めて高い世界。
それがコモディティ化した世界だ。
この、Mの世界で生き抜く。
これも有効なひとつの手。
人間性で勝負するには、
もってこいかもしれない。
上手く相手の懐に入り、
内側から顧客をくすぐる。
消費者の購買プロセスの、
Mの世界に両足を突っ込んで、
競合と競争を繰り広げる。

面白いか、面白くないか。
考えてみてほしい。
なぜそう思うか。
考えてほしい。
もし、面白くなければ、
コモディティ化の世界を、
避ければいい。
そこには既に、
明確な根拠がある。
明確な根拠をもって、
その業界を避ける時、
他の特定の業界に、
スポットライトが当たる。
Aを避ける理由は、
Bへ進む理由になり得る。

 

選社眼3:キーサクセスファクターの在り処

会社の成長を支える事業や市場を知ることで、今その会社が何に重点を置いているかが分かる。これが分かれば、学生さんは自分がどんな風に貢献出来るかを考えられる。会社のこれまでと、これからを計数的に知るという行為は、就活において圧倒的な武器になる。

 

キーサクセスファクターを見つける

業態によって、
会社によって、
ビジネス上の重点部門は異なる。
それはキーとなる付加価値を、
生み出している部門が異なるからだ。
命運を握る領域が異なるからだ。
ここではこれを、
キーサクセスファクターと呼ぶ。
会社はいくつもの部門を経て、
付加価値を生み出している。
基本的な考え方では、
全ての部門が、
付加価値を生み出している、
こう考えるのだが、
就活ではここを少しだけ、
極端に見てみると良い。
その会社の屋台骨を支えている部門は、
一体どこにあるだろうか。
キーサクセスファクターはどこにあるだろうか。

この問いに対する絶対的な解は、
おそらく無い。
考え方はそれこそ十人十色。
それでも考えてみて欲しい。
自分なりの考えを整理して欲しい。
これは就活という世界で、
あなたを支えるロジックになる。

 

キーサクセスファクターは決算資料に書いてある

キーサクセスファクターを考える時に、
最も有用な情報は、
決算説明資料。
上場企業に限定されるが、
決算資料を見ることで、
明確な根拠をもって、
キーサクセスファクターを見出すことができる。
より大きな売上を生み出している、
ビジネスセグメントはどこか。
より大きな利益を生み出している、
ビジネスセグメントはどこか。
より業績貢献している地域はどこか。
国はどこか。
成長率はどうか。
そう。
決算資料にはこれらの情報が、
詰め込まれている。
しかも、明確な数字という単位だ。
これ以上の情報はない。
必ず見て欲しい。
決算説明資料は宝の山だ。

 

キーサクセスファクター探索事例を紹介する

ここで事例を出す。
ある会社の決算説明資料を見て、
次のことが分かったとする。
「最大の売上貢献は米国の空調事業である。」
ここで思考を止めて欲しくない。
他の指標でも検証してみる。
例えば、成長率を見てみる。
そうすると次の事が分かる。
「最大売上の米国は直近5年で、
5倍も成長しているが、
これは数年前の大型M&Aによるものだ。
オーガニックな伸長率だけを見ると、
実は最大伸長率を誇るのは、
アジアだった。」
ここでまた調べる。
アジアがなぜ伸びたのか?
ここでまた新たな事が分かる。
「これまでアジアは需要があるのに、
市場にリーチ出来ていなかった、
だから近年、アジアの販売部隊を、
大きく拡充させていた。
その結果アジアが伸びている。
アジアはまだまだ伸びると見ている。」
ここまで分かれば十分だ。

この場合は、
キーサクセスファクターは2つ。
「米国空調事業のM&Aシナジーの発揮」と、
「アジアの空調事業の販売網拡大」、
これで決まり、と整理する。
ネタ明かしをすると、
この会社は、
空調大手のダイキン工業だ。

ここで就活に話を戻す。
これらの情報から何が言えるか。
ここはイマジネーションを膨らませよう。
米国は大型M&Aを仕掛けて、
新たな子会社を手に入れて間もない。
ということは今頃、
社内統合(PMI)が進んでいるだろう。
ダイキンマインドを、
子会社へ浸透させるために、
多くの日本人が、
子会社に流入しているかもしれない。
一方、アジアはまだ、
オーガニックに拡大中。
マーケティング人員が大量に、
アジアへ送り込まれるかもしれない。

この状況を勘案して、
考えてみて欲しい。
あなたに何が出来る?
何が出来そうか?
それは、自分がやりたい事か?
やりたくない事か。
キーサクセスファクターを見つけると、
会社の重点が見える。
そこでどんな貢献が出来るか、
考えておけば、
間違いなく、圧倒的なPR要素になる。
心配はいらない。
間違っていても全然良い。
自分で調べあげ、
数字を見て、
背景を掴み、
論理的に自分なりの貢献を語ることが出来る。
そんな人材を誰が放っておく?

 

選社眼4:仕事成果と社会インパクトの距離は?

仕事には手触り感があるものと、無いものがある。手触り感というのは、成果が社会にインパクトを与えている実感があるか否か。営業や開発は手触り感を得やすい。一方、間接部門は手触り感を得にくい。社会的な意義をダイレクトに感じたい人は配属先を意識した方が良い。

 

手触り感の有無

配属先によっては、
自分の仕事が一体、
何の役に立っているのか、
世の中の誰に役に立っているのか、
分からなくなる事がある。
特にリアルに商品を、
手にしない仕事。
リアルに顧客と、
接点を持たない仕事に、
没頭する場合は、
その傾向が強い。

例えば事業戦略部門。
花形とも思われる部署だが、
実務の多くは計数管理だったりする。
来年度の事業計画を、
数字に落とし込む、
来年度の需要予測から、
生産計画の大枠を作る。
これらの作業は主に、
エクセルファイル上の作業だ。
たしかに会議はあるが、
そこにはモノも客もいない。
数字が絡むとどうしても、
数字遊びの要素も出てくる。
いくら数字遊びをしても
利益が生まれるわけではない。
それでもやらねばならない。
事業マネジャーに、
数字の説明責任があるからだ。
ここに疑問が生まれる。
自分は社会に何の価値を、
生み出しているんだろう?
自分が社会に与えたインパクトは
一体なんだ。
仕事がバーチャルに思えてくると、
社会的意義を感じにくくなる。
数字遊びと言っても、
必要な仕事。
事業マネジャーが業績を把握し、
最適な事業意思決定をする上で、
数字の根拠はマストアイテム。
ここでの事業意思決定は、
開発、生産、販売に間違いなく影響を及ぼす。
そして、その先には顧客がいる。
間違いなくいる。
確実に社会的意義のある仕事だ。
それでも、疑問が浮かんでしまう。
自分の仕事の社会的インパクトはあるか。
それは手触り感が無いから。

ここで考えてみて欲しい。
あなたは仕事に、
手触り感を求めるだろうか。
自分が成した仕事のアウトプットが、
社会的インパクトを与えるまでに、
あらゆるフィルターを通り、
自分では到底、
目視できないレベルにまで、
希薄化する。
結果、社会的インパクトと自分との、
繋がりが実感できなくなる。
手触り感が無くなる。
これでも良いか。
考えてみて欲しい。
入社後の期待ギャップを、
少しでも埋めるために。
その仕事と社会的インパクトの距離は
どのくらい離れている?

 

作法:点を繋ぎ、線で独自性を出す

残念ながら面接官はただの人間だ。量産系の話には飽き飽きしている。したがって、自分の価値を面接で納得させるには、必ず独自性が必要になる。独自性とは人生そのもの。誰にでもあるもの。一時点の出来事を点で語るな。長いスパンで見て、点を繋げば、そこには必ず独自性が隠されている。

 

面接官もただの人間だ

当たり前だが、
あえて言う。
面接官は人間だ。
神などではない。
稀に全能感を漂わせている、
面接官もいるにはいるが、
神などではない。
ただの人間だ。
就活で追い込まれると、
この当たり前すらも、
見えなくなる時がある。

面接官は人間。
ということは、
こんな感情も当然に持っている。
「面倒くさい」
「眠い」
「早く飲みに行きたい」
「トイレ行きたい」
「学生相手すんの飽きた」
もちろん、こんな人ばかりじゃない、
でも、ここでは、
悲観的に考えよう。
「面接官は毎日、
何十人何百人もの、
面接をこなしている。
ウンザリして当然。
にんげんだもの。」
こう考えると、
面接で注意すべき点が、
見えてくる。
面接官をウンザリさせたら終わる。
ということだ。
誰でも使い回しが効く、
独自性のない話は、
「ウンザリ」という、
バケモノの大好物だ。
絶対に避けなくてはならない。

 

独自性は誰にでもある

でも、心配は無用。
話のネタ自体に新規性や、
目新しさが無いからと言って、
絶望することはない。
独自性とは「点」から、
生まれるものではない。
「線」から生まれるものである。
ある一時点の出来事だけを、
「点」で語ってしまうと、
独自性のハードルが高くなり、
「またか・・」となる。
だから、長期的な人生の立ち回りを、
「線」として表現すること。
点と点を理と情で繋ぎ合わせよう。

理はロジカルな立ち回りを表現し、
情は熱量を表現する。
理と情の合わせ技一本で、
面接官の共感を勝ち取ろう。
共感はあなたの論理を、
腹に落とすための、
潤滑油として機能する。
これが無いと、
どこか喉に引っかかりを覚える。
共感は潤滑油。
ダイレクトに面接官の、
腹に落とすために、
必要なのが共感だ。

独自性とは自分の人生そのもの。
二人として、同じ人生を、
歩んで来た者などいない。
自分の人生そのものが、
最高の独自性を持っているのだ。

 

理と情のバランス感覚

「論理的思考力」という言葉。
就活では頻繁に耳にするだろう。
だからといって、
情を抑える必要はない。
感情は抑えるな。
むしろ晒そう。
過去の行動に隠された動機は、
得てして感情から生まれたものだ。
晒せば良い。
ただし、
この後の行動は「理」で運ぼう。
これが理と情のバランス。
情が動機を生み、
理が成果を生む。
情で共感を得て、
理で納得を得る。

 

あなたにお願い事が2つある

少々長くなったが、いかがだっただろうか。

記載した内容はすべて、売り手市場と氷河期、2度の就職活動の中で気がついた、ボクなりの処世術だ。ボクの経験値の中から「これは普遍だ」と思える要素を適度に抽象化し、出来る限り分かりやすく表現した。

 

ここまで読んで頂いた方に、2つだけお願い事がある。

 

  • 就職活動という特殊環境を生き抜く方法を改めて考えてみてほしい。そして、後輩達の就職活動をサポートできるよう、アウトプットを出してみて欲しい。手段は問わない。ブログでも、Twitterでも、口頭だって良い。ボクはこれ以上、異常な就活で精神的に消耗する人を増やしたくないと思っている。残念ながら、ボクに就活を変える力は無い。だから、せめて処世術を後輩に残すことで、消耗しきる前に「納得」を得て欲しい。そのきっかけにして欲しい、そう願っている。

 

  • 是非とも、この記事を周りの人に届けて欲しい。学生だけでなく、社会人にも読んで欲しい。参考にするも良し、反論するも良し。とにかく就活の処世術について議論するきっかけになって欲しいと思っている。全ては未来ある若者のために。

 

最後に

ここまで読んで頂いた方、本当にありがとうございました。

 

この記事はおそらく、今後もリライトすることになると思っています。まだまだ上手く言語化出来ていない事がたくさんあります。普遍的な要素はできる限り言語化して、本記事に追記したいと思っているので、また見に来てください。

 

Twitter@YamabikoR)を始めました

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