今、巷で話題になっているパンテーンの広告ご存知でしょうか?
”自由な髪型で内定式に出席したら、内定取り消しになりますか?”
このセンセーショナルなフレーズが多くの人の共感を得ているようです。この広告は日経新聞にデカデカと掲載されたものです。
PANTENE | #HairWeGo ひっつめ髪をほどいた就職活動が、この国の当たり前になりますように。 #広告事典 https://t.co/yiYDmlAc27 pic.twitter.com/dQx3AznbdY
— 広告事典【編集部】 (@kokokujiten) September 28, 2018
日経新聞だけじゃありません。電車の中でも。
本当にいい広告。
女子が自由な髪型で、男子がストライプのスーツで就活できる世の中になりますように。#HairWeGo pic.twitter.com/dXoA20GY9f— Shun (@Shun_Ucibayashi) September 27, 2018
渋谷駅にも。
「自由な髪型で内定式に出席したら、内定取り消しになりますか?」
PANTENE
↓#1000人の就活生のホンネ を可視化させた身につまされる広告。やっぱりドキッとさせる広告っていいな。 #hairwego というハッシュタグもカッコいい。 #広告空論 pic.twitter.com/U6zSlZWP49— 神原一光 | 【ONEJAPAN】最新刊『仕事はもっと楽しくできる』 (@ikko_1980) September 27, 2018
この広告はトリックアートになっていて、よく見ると1000人の就活生(女性)の言葉で埋め尽くされているのが分かります。
この広告はたくさんの就活生の声で出来ています。
よく見てみると、就活生のいろいろな声が読めますよ🔍
ぜひ、#1000人の就活生のホンネ を読んでみてくださいね。#就活をもっと自由に#パンテーン https://t.co/xB9gPgPN9S
— パンテーン (@PanteneJapan) September 28, 2018
1000人の声はコチラから全て閲覧できます。
パンテーンの広告の秀逸なところ
この広告を見た時、ボクは「広告はこうあるべきだよな」と、いち企業人として思いました。この広告の何が他と違うか?
それは、なぜ自分たちはパンテーンを扱っているか、をボクたちに伝えているところです。
しかも、直接的ではなく、”自由な髪型で内定式に出席したら、内定取り消しになりますか?”レトリックとして表現されている。
機能を唱う宣伝が大多数を占める中、このWHY?の部分にフォーカスした広告には圧倒的に人を惹き付ける力があると思います。
サイモン・シネックのゴールデンサークルを思い出す
どうしてWHYが重要なのか?その答えを知りたければ是非とも見て欲しい動画がある。
それがこれです。サイモン・シネックの”優れたリーダーはどうやって行動を促すか”という題目のTED talksです。
2400件を越えるTED talksのなかでもトップ3に入る超有名な動画です!
サイモン・シネックはこの動画の中でゴールデンサークル理論を提唱しました。
彼は、アップルを引合いに出して、ゴールデンサークル理論を説明をしてくれています。彼はこう言います。
多くの企業はこう発信する。
- What(何を):我々は素晴らしいなコンピュータを作り上げました。
- How(どうやって):美しいデザインで、簡単に使えて、ユーザーフレンドリーです。
「おひとついかがですか?」
これじゃあ買わんと、彼は言います。アップルはこう発信します。
- Why(なぜ):我々のすることは全て、世界を変えるいう信念に基づいています。違う考え方に価値があると信じています。
- How(どうやって):私たちが世界を変える手段は、美しくデザインされ、簡単に使えて親しみやすい製品です。
- What(何を):こうして素晴らしいコンピュータができ上がりました。
「おひとついかがですか?」
これがアップルの論法だと言います。一言で言うと、人を惹き付けたければ、WHYから始めろってことです。

彼は言います。人は「なにを」ではなく「なぜ」に動かされるんだと。
パンテーンのゴールデンサークル
今回のパンテーンの広告を見て、ボクは、このゴールデンサークルの話を思い出したわけです。「まさに」これじゃんと。
今まで、ヘアケア商品のプロモーションは機能(what)の訴求に偏っていました。
「〜オイル配合!」とか
「ノンシリコン!」とか。
でも、今回のパンテーンは違う。違いすぎる。
なにを作ったかじゃない。”なぜ”つくるのかを我々に訴えかけています。

出典:https://pantene.jp/ja-jp/brandexperience/hair-we-go
そこから滲み出る「ブランド信念」が爆発的な共感を生み出しているのだと思います。
信念を打ち出そう
パンテーンの広告をきっかけに、ボクの信念はいったい何か?今一度考え直してみようと思いました。
例えばこのブログ。ボクはいったいどんな信念を持って運営してきたのか。
信念、それすなわち”WHY”。
信念を語ろう。
信念を行動で示そう。
信念なき行動に共感はない。
今一度、問い直そう。
ボクの信念は何だろうか。
やまびこでした。
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