こんにちは!就活への当事者意識が異常な、やまびこ(@YamabikoR)です。
以下の記事で「結局、就職する上で優良な企業ってどこやねん!?」という問いに対して、ボクなりに1つの答えを出しました。
その答えが以下で示したランキングです。
「就職優良企業=高収益×高年収」と考えた時、一体どの会社が優良と言えるのかを示したランキングです。まだ見てない人は以下の記事を見てみてくださいね。
上場企業売上高トップ1000を対象に優良企業ランキングをずらららーっと示しています!
就活生は会社選びの材料の一つとして使えるので必見ですよ。
はい、ここ↑までテンプレです
さて、今回は、カルビーを見ていきます。ボクの作ったランキングでは137位にランクインしていますが、果たして、あなたにとって魅力ある会社と映るでしょうか。
それではいきましょう!
目次
全社業績:急成長が一段落
まずは、全社の業績とトレンドで見てみます。

売上、営業利益ともに2017年まで急成長を遂げていますね。
それが、2018年度に一段落して、落ち着いた状態に見えます。
2014年度→2018年度の売上成長は率にして、実に+26%。
おそるべしカルビー。
海外売上比率は2014年度から、継続して、上昇し続けています。
売上構成比:3割がポテトチップス
では、カルビーの売上を稼ぎ出す商品は何なのか、見てみましょう。

ポテトチップスだけで31%も稼いでます!
ポテチすげー!
次いで、じゃがりこが14%!
この2つの商品だけで約半分の売上を叩き出しているとは、凄い業界ですね。
カルビーは国内シェアも高いです。

スナック菓子と言えば、カルビー。
これは、ボクたち消費者の肌感覚の通りですよね!
国内スナック事業はポテトチップスが凄い
次は、事業セグメント別に見てみましょう。
まずは、国内スナック事業から。
こちらをご覧下さい。

オレンジ色がポテト系スナック(主にポテチとじゃがりこ)ですが、
伸びていないのは理由があります。
2016年夏に北海道を襲った台風の影響で馬鈴しょ(ジャガイモ)の仕入れ不足になったのです。
ジャガイモがないと作れないので、一時ポテトチップスの供給が滞っていたんですね。
でも、生産を再開してからは、需要が伸びたとのこと。
結果、ポテトチップスだけをみると、2017年度と同水準の売上になっています。
んー、生産停止していたのに、国内売上が微増してるって、
すごい人気やぁ、ポテチ。
国内スナック事業の強み
カルビーの強みは、国内スナック菓子市場で、
完全にマーケットリーダーとしてのポジションを築き上げていることです。
ポテト系、小麦系、コーン系すべてのカテゴリで国内トップシェアを誇り、
ポテトチップスのポテト系スナック市場では、
なんと77%のシェアを有しています。

市場の成長率は微増トレンドですが、
この市場トレンドを作っている張本人がカルビー自身なんですよね。
マーケットリーダーとして市場を開拓し続けるカルビーにとって、
市場成長率という指標は、”自分たちで作っていくもの”という位置づけなのかもしれません。
馬鈴しょ(ジャガイモ)の調達
(ちょっと本題からズレますが)ここで、カルビーにとって超重要な仕事をひとつだけ紹介しておきます。
それが、馬鈴しょの調達です。
馬鈴しょは、ポテトチップスやじゃがりこの原料になるジャガイモです。
この馬鈴しょはポテトチップスにとって、
いや、カルビー全社にとって生命線となる原料なので、
安定調達を担う仕事は重要なんですね。
あたりまえですが、農産物なので気候に左右されます。
それでも、安定調達を図るために、調達部隊は北海道をはじめとする生産地で、
日々、新しい課題と向き合っています。
当たり前のように食べているポテトチップスも、
現場の苦労の賜物だとということです。
国内スナック事業の今後の取り組み
では、国内スナック事業の今後の取り組みについて、見てみます。

2点あります。
一つ目は「個食スナックカテゴリの確立」です。
「個食」とは小容量品のことです。
近年は、高齢化の進展にともない、ターゲット顧客の年齢層も上昇しています。
また、大きなサイズでは食べきれない、という女性もターゲットに据えているため、
食べきりサイズの個食カテゴリを確立させるということです。
今後、効果的な売り場づくりを行い、
新たな需要を生み出していくようです。
そして二つ目が、「じゃがいもNo.1」集中展開です。
これは、言うまでもなく、ポテトチップスをもっと拡販していく意志表明です。
ポテト系スナック市場を死守するぞ、という話です。
急成長の海外事業
次は、海外事業を見てみましょう。
海外売上は、2014年度まで8%しかなかったのですが、
2018年度には13%にまで増加しています。
成長を続ける海外市場の売上トレンドをみてください。

アジアの成長が顕著ですね。
これはインドネシアを初めとした新規参入市場での売上が貢献しているとのことです。

インドネシアの売上を2017年度と比べてみると、2.6倍も増収です。
すごいですね。
どうやったらこうなるのか、詳細を知りたいところですが、
情報が拾えませんでした。。
就活生のあなたは是非とも説明会などの機会を利用して確認してみてください!
新しい国への市場参入が、どんな仕事なのかを知る、良い素材になるはずです。
一方で、北米の売上は減少しています。
拡販がうまく機能しなかったようです。
しかし、北米市場自体は今後も成長が見込まれています。

この市場成長にうまく乗っかりたいカルビーは、
今後も北米での拡販を続けていきます。
北米市場での目玉商品は「Harvest Snaps」というスナック。
独自のポジションを確立した商品です。
今後は、このHarvest Snapsのブランド活性化と、
ユニークな新商品の開発を通じて、
北米でのプレゼンスを高めていくとのことです。
シリアル事業は中国拡販に期待
最後に、シリアル事業です。
シリアルはほぼ日本国内での販売で、全体売上のうち9%を占めています。
売上のトレンドはこちらです。

急激に右肩上がりを見せていた売上が、2018年度にガクッと減少していますね。
2018年に減少した理由はコーンフレークの販売終了にあるようです。
この事業には、「フルグラ」という注力商品があります。
これを中国市場での拡大させるために、
北海道工場に生産ラインを新設し、
京都工場でも製造ラインを拡充しています。
中国での販売拡大に対する強い意志を感じますね。
さいごに
いかがだったでしょうか。
国内シェアで他社を圧倒するカルビーは、
海外での売上拡大にも力を入れているようですね。
今後、海外売上比率はどんどん増加してくことでしょう。
そして、キャッシュマシーンとしてのポテトチップスは、
国内でのプレゼンスを死守するために、
さらなる拡販をおこなっています。
スナック菓子の未来をカルビーで作ってみるのも、
面白いかもしれませんね。
添付した情報はすべて、カルビーのホームページからの出典、および参考です。
【カルビーIR情報】http://www.calbee.co.jp/ir/
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