こんにちは!内定切りからの2度目の就活で息を吹き返した、やまびこ(@YamabikoR)です。
以下の記事で「結局、就職する上で優良な企業ってどこやねん!?」という問いに対して、ボクなりに1つの答えを出しました。
その答えが以下で示したランキングです。
「就職優良企業=高収益×高年収」と考えた時、一体どの会社が優良と言えるのかを示したランキングです。まだ見てない人は以下の記事を見てみてくださいね。
上場企業売上高トップ1000を対象に優良企業ランキングをずらららーっと示しています!
就活生は会社選びの材料の一つとして使えるので必見ですよ。
さて、今回は、マブチモーターを見ていきます。ボクの作ったランキングでは130位にランクインしていますが、果たして、あなたにとって魅力ある会社と映るでしょうか。
それではいきましょう!
目次
マブチモーターが何をやっている会社か?
まず、マブチモーターは一体何をやっている会社なのかを確認しておきます。
マブチモーター株式会社は、小型モーターに特化した会社で、世界シェアの有鉄心モーターで業界一番のシェアを占める電気機器の大手。小型モーターは現在では全製品をアジアを中心とする海外の工場で生産しており、日本にあるのは本社と研究所の機能のみである。(出典: Wikipedia)
マブチモーターは小型モーターをコアに据えた会社ということです。しかし、一口に小型モーターと言われてもいまいちピンとこないですよね。
それもそのはず、小型モーターなんて世の中では無数に使用されており、マブチモーターの商品がどこに使われているのかが、はっきりとは見えにくいんです。
事業別の売上構成比
そこで、マブチモーターの事業別の売上高の構成比を見てみようとおもいます。以下をご覧ください。

これを見ると、 全社売上の70%超が自動車電装事業(ブルー)から生み出されている ことが分かりますね。
マブチモーターは自動車電装の小型モーターを手がけるメーカーということです。
自動車電装の小型モーターとは
『自動車電装』と言われても、文系のボクにはいまいちピンと来ないので、もう少しだけ詳しく見てみます。
以下の図はマブチモーターの小型モーターが搭載されている自動車のパーツを示しています。

自動車ってボクたちが思う以上にいろんな箇所に小型モーターが搭載されているのです。
たとえば、ヘッドライトには光軸調整用のモーターが搭載されていますし、その他にもカーナビやオーディオを制御するモーター、ドアロックのモーター、ドアミラーの鏡面を動かすためのモーター、ドアミラー自体を折りたたむ動作を制御するモーターなど、至る所で小型モーターが機能しています。
マブチモーターはこれらの小型モーターを手広く開発・販売しているメーカーなのです。もちろん、主な取引先は自動車メーカーになります。
エンジニアだけでなく、 営業部隊にもプロフェッショナルである取引先と議論できるだけの専門知識が必要になる ことは容易に想像できますね。
売上トレンドは堅実さを表している
さて、ここからはマブチモーターの業績を見ながら、就活で自分がどうアピールすれば良いかを考えるヒントを提示していきます。
まずは、全社の売上トレンドを見てみましょう。こちらをご覧ください。

着実に成長しているのが分かります。2013年度は108,401百万円だった売上は2017年度に146,925百万円まで成長しており、売上成長率は+36%にも及びます。
これはこれでスゴいのですが、実はこのグラフでもっと重要な点は粗利益率(オレンジ)の折れ線が右肩上がりである点にあります。
粗利益というのは、この売上をあげるために掛かった製造コストを差し引いて、残った利益を言います。当たり前の話ですが、売上を伸ばしても利益が付いてこなければ意味がありませんよね。
マブチモーターは売上を伸ばしているだけでなく、利益も伸ばしているのです。しかも、粗利益『率』も改善してきています。
2013年度に24.8%だった粗利益率は、2017年度には32.2%にまで改善しています。ここに凄みを感じます。製造コストの低減活動にどれほど注力しているのか、とても気になります。
間違いなく、製造コストの低減は、今のマブチモーターの業績改善における重要なポイントであるはずですよ。
地域別の売上構成比から見えるグローバル企業としてのマブチモーター
マブチモーターは千葉県に本部を置く日系企業ですが、内情はかなりグローバルです。
それは、地域別の売上構成比を見れば一目瞭然です。こちらをご覧さい。

これは地域別の売上を示したグラフですが、日本市場での売上はわずか9%しかないのが分かります。なんと、マブチモーターの売上は9割以上が海外市場から生み出されているのです。
とくに中国、アジア、ヨーロッパでの売上が大きいですね。
これだけ、海外市場の比率が大きいと、販売、マーケティング、開発など全ての部門で海外とのやり取りは避けて通れないと思われます。
日本に生産拠点がない!?生産面でもグローバルなマブチモーター
売上の9割以上が海外市場から生み出されていると言いましたが、それだけじゃありません。
マブチモーターは生産面でも超グローバル化しています。こちらをご覧ください。

この地図は世界に点在する拠点を示したものです。ブルーの箇所が生産拠点なのですが、なんと日本国内には一つも生産拠点がないのです。
つまりこれ、 海外生産比率が100% ということなんですね。
これは、日系の他のメーカーでもまずあり得ないことだと思います。あなたも聞いたことがあると思いますが、日本の製造業の強みは『ものづくり』の技術にあると言われてきました。
事実、日系メーカーはいくら海外に工場を建設しても、そのコア技術は日本国内のマザー工場で醸成したものをベースにしているケースがほとんどです。
なのに、マブチモーターは国内に生産工場を置かずに、全て海外での生産に移行しきっているのです。これは凄いことだと思います。
他の日系メーカーが、日本のハイレベルな製造オペレーションを海外で実装するのに悪戦苦闘していることを考えると、 マブチモーターでは、大量のエンジニアが海外工場に出向しているということは容易が容易に想像できます 。
営業利益も大幅改善している
マブチモーターは営業利益も改善させてきています。
営業利益というのは、売上に掛かった製造コストと販売や開発コストを差し引いて残った利益を指します。一般には、ビジネスの実力値として評価される指標です。
こちらをご覧ください。

2013年度から大きく改善していることが分かりますね。2013年度には9,335百万円だった営業利益は2017年度には24,066百万円にまで大幅改善しています。
もちろん、今のマブチモーターは手堅く営業利益『率』(オレンジ)も大きく改善させています。これは前述した粗利益率の改善に引っ張られる形ですね。
凄まじい経営努力だと思います。
マブチモーターに見る仕事のやりがい
ここまで見てきて感じたことは、マブチモーターにはいろんな『やりがい』が転がっているということです。
たとえば、圧倒的なグローバル化の進展は、販売、開発、生産などすべての職種の人が世界を相手に仕事をすることを意味しています。この点、世界を部隊にダイナミックな仕事をしたい人にとっては極めて魅力的でしょう。
また、営業で言えば、国内外の自動車メーカーのプロフェッショナルを相手に交渉をするのが仕事ですから、かなり専門的な知識が必要になります。顧客がその手のプロである営業は、間違いなく鍛えられます。
加えて、マブチモーターの営業では、顧客からの受注、交渉などの局面で社内外のハブとして高度な調整能力が問われることになりますから、ソフトスキルもしっかり鍛えられるでしょう。
新卒で就職するにはなかなか面白い会社ではないかと思います。
さいごに
いかがでしょうか。
マブチモーターは100%海外生産、90%海外売上のグローバルカンパニーで魅力が溢れていると感じます。説明会に参加して生の声を聞いてみてはいかがでしょうか。
※添付した情報はすべて、マブチモーターのホームページからの出典、および参考です。
【マブチモーターホームページ】
https://www.mabuchi-motor.co.jp/recruit/
他にもたくさんあるよ!企業研究記事はこちら!
就活生にむけた、企業研究記事をどんどん増やしています!ぜひとも参考にしていってください!

最強の志望動機の作り方がここにある
志望動機で困っているというあなた!志望動機をロジカルに作りこむ方法を書き記しました!
必読ですよ!>>【逆転の就活戦略】凡人のための具体的な志望動機の作り方
コメントを残す