以前、英文法の勉強をしていた頃に感じたのですが、英文法の勉強って、なかなかTOEICスコアに反映されないですよね。
「文法書を頑張ってこなしたのに、スコアがほとんど上がらなかった」
という声を職場の後輩からも聞いたので、今回はその理由と、英文法の重要性について整理しておきたいと思います。
英文法はマストである
英文法書を片手に、いくら勉強したところで英語力は大して伸びないと言われることが稀にあります。
おそらく、そのように言う人は、英会話の実践が大事だとか、ボキャビルが大事だと考えているのかもしれません。
しかし、考えてもみてください。
英文法は、ネイティブが話す言葉に隠されたルールを体系立てたものです。このルールを知らずして、英語を理解するのはどう考えたって不可能です。
少なくともノンネイティブが大人になってから英語を学ぶときに、英文法をすっ飛ばして英会話をしても、読んでも理解できない英語を耳で聞いただけで理解できるはずがないんですよね。
なので、まずは土台づくりとして英文法をマスターする必要があります。
なぜ英文法が英語力に直結しないのか?
じゃあ、どうして文法を勉強しても英語力が上がらないのか?(TOEICスコアが上がらないのか?)
それは、英文法学習はあくまで土台づくりだからです。
言い換えると、英文法学習というのは英語力の「伸びしろ」を作る作業ということです。
どういう事かというと、英文法は「英文を読んで理解する」「聞いて理解する」「自力でスピークアウトする」ための単なる土台(伸びしろ)であり、それらを実力に結びつけるためにはトレーニングが必須ということです。
東進の安河内先生のことばを借りると「英語はスポーツ」の側面もあるのです。
「頭で理解したこと」と「実際に自力で運用できること」の間にはトレーニング量の壁があります。
トレーニングをせずに、文法を頭で理解しただけでは、実力には結びつかないと考えれば、文法学習がTOEICスコアに直結しない理由も理解できると思います。
頭で理解したらトレーニングを
もしTOEICスコアを上げたいのであれば、文法を頭で理解するだけでなく、大量のトレーニングをこなすことが重要です。
この段階において、僕が最適だと思うトレーニングは瞬間口頭英作文です。
これは言わずと知れたトレーニング方法で、日本語を瞬時に英語でスピークアウトする練習です。
慣れないうちはかなり負荷が掛かるトレーニングですが、効果は絶大です。
なぜなら、頭で理解した英文法を使って、脳内で英文を作り、発声するというプロセスは、読み・書き・聞き取り・発話のすべてを同時に鍛えることになるからです。
・脳内で英文を組み立てられる=英文を書ける=読んで理解できる
・組み立てた英文を発声できる=話せる=聞き取れる
瞬間口頭英作文はLRSW全ての技能を一気に鍛えられる最強トレーニングなのです。
こうしたトレーニングを重点的に行ってはじめて英語力が伸びるわけです。
まとめ
英文法学習はあくまで英語の土台づくり(伸びしろづくり)です。
したがって、それだけで実力が伸びるわけではありません。
頭で理解した文法を駆使して、自力で運用できるようトレーニングを続けてはじめて実力が伸びていきます。
トレーニングのなかでも瞬間口頭英作文は最強で、読み・書き・聞き取り・スピーキングの全ての技能を鍛えることができます。
トレーニングは、文法を頭で理解するより遥かに負荷が掛かる作業ですが、これなくして実力が伸びることはありません。
英語力をつけたければ、トレーニングをお忘れなく。
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