就職優良企業ランク444位!パナソニックを就活生のために分析研究してみた

パナソニックの企業研究

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「結局、就職する上で優良な企業ってどこやねん?」

という問いに対して、私なりに1つの答えを出しました。

その答えが以下で示したランキングです。

「就職優良企業=高収益×高年収」と考えたとき、一体どの会社が優良と言えるのかを示したランキングです。

まだ見てない人は以下の記事を見てみてくださいね。

上場企業売上高トップ1000を対象に優良企業ランキングをずらららーっと示しています!

就活生は会社選びの材料の一つとして使えるので必見ですよ。

 

さて、今回は、パナソニックを見ていきます。ボクの作ったランキングでは444位にランクインしていますが、果たして、あなたにとって魅力ある会社と映るでしょうか。

それではいきましょう。

 

関連記事:就職優良企業ランク308位!ソニーを就活生のために分析研究してみた

関連記事:就職優良企業ランク159位!オムロンを就活生のために分析研究してみた

 

パナソニックの5セグメント

まずは、パナソニックの事業区分(ビジネスセグメント)をざっくり理解しておきます。

以下をご覧ください。

パナソニックの主要商品

5つのセグメントに分かれているのが分かります。

・アプライアンス
・ライフソリューションズ
・コネクティッドソリューションズ
・オートモーティブ
・インダストリアルソリューションズ

これから、このセグメントを頭に入れながら、パナソニックの業績を調べていきます。

 

全社業績:売上は停滞だが利益は成長

パナソニック全社の業績から見てみます。

以下をご覧ください。

パナソニック売上推移

2011年3月期以降、継続して売上が停滞しているのが分かります。

さらに、国内と海外の売上比率はほぼ一定になっています。

これらを見る限り、国内外ともに、売上拡大に苦労しているように思えますよね。

 

しかし、そうとも言い切れない事実があります。

 

こちらをご覧ください。

パナソニック営業利益推移

これは利益(営業利益)の推移を示したグラフです。

さきほど見た売上とは異なり、2012年3月度から右肩上がりに改善しているのが分かりますよね。

 

ちなみに、2016年3月度から利益が下がっているように見えますが、これは会計のルール変更にともなうものなので留意してください。

 

 営業利益は2012年3月度から改善し続けている と捉えてOKです。

 

さて、「売上は停滞しているが、利益は右肩あがり」

なぜこんなことが起きているのでしょうか?

 

「普通」にビジネスを回していれば、売上と利益は同じ方向に動くことが多いはずです。

 

売上が増えれば、利益も増える。
売上が減れば、利益も減る。

 

当たり前ですよね。

 

それなのに、売上と利益がまったく異なるトレンドを示しているということは、そこには必ずパナソニックの思惑が隠されています

 

これを解き明かせば、2012年3月期からパナソニックの実態が見えてくるはずです。

 

セグメント別の業績

「売上は停滞しているのに、利益は右肩あがり」

というパナソニックの実態を理解するためには、セグメント別の業績を見ておく必要があります。

以下は、セグメント別の売上の構成比を表しています。

パナソニックのセグメント別売上構成比

ごらんの通り、売上の大きなセグメントはアプライアンス事業オートモーティブ&インダストリアルシステムズ事業*とわかります。

ということで、この2つ事業から詳しく見てみます。

 

*【補足】2019年度の組織変更

『オートモーティブ&インダストリアルシステムズ事業』は2019年3月期から組織変更されて、『オートモーティブ事業』と『インダストリアルソリューションズ事業』に分割されています。

パナソニックのセグメント変更

 

アプライアンス事業の業績

パナソニック AP業績

まず、アプライアンス事業ですが、右側のグラフを見てください。

 

おかしい。営業利益が下がってますね。

18/3期は1078億円あった営業利益が、19/3期は859億円にまでガタ落ちしています。

 

アプライアンスの営業利益が低下した理由は主に2つと説明されています。

 

  1. 冷蔵庫などの白物家電の価格競争
  2. テレビが売れない&価格競争

 

これって商品が差別化できていないってことだと思いませんか。

コモディティ化した家電は価格で勝負するしかないんですよね。厳しい戦いです。

 

さて、、パナソニック全体の営業利益は2012年度3月度から右肩上がりだったはずです。

なのにアプライアンス事業は利益減。

 

ということは、アプライアンス以外のセグメントが利益成長を牽引しているかもしれない。

ということで、オートモーティブ&インダストリアルシステムズ事業も見てみます。

 

オートモーティブ&インダストリアルシステムズ事業の業績

パナソニック AIS業績

あれ?オートモーティブ&インダストリアルシステムズも減益です。

 

18/3期に934億円あった営業利益が19/3期に564億円まで低下しています。

営業利益「率」にいたっては  3.3%から1.9%まで落ちています。

 

いくら売上を上げても、そのうち1.9%しか利益にならないということから、オートモーティブ&インダストリアルシステムズは、かなり経営効率が悪いセグメントということが分かりますね。

 

オートモーティブ&インダストリアルシステムズが減益になった主な要因は、欧州での開発資産の減損*にあります。

 

*『開発資産の減損』とは

『開発資産の減損』というのは、開発を進めていた案件が不採算になる可能性が高まったときに、前もってその「損」を計上しておく会計処理です。

 

パナソニックは、欧州で手がける車載インフォテインメント(表示機器)システムのソフトウェア開発を進めていたのですが、うまくいかなかったようですね。

 

さて、アプライアンスに続いて、オートモーティブも減益となると、一体なにがパナソニックの営業利益を右肩上がりにしているのか?

 

謎が深まってきまたので、残りの2事業(エコソリューションズとコネクティッドソリューションズ事業)も見ておきます。

 

エコソリューションズ事業の業績(新ライフソリューションズ事業)

パナソニック ES業績

エコソリューションズも営業利益は落ちていますね。

18/3期は812億円だったのが、19/3期に646億円にまで低下しています。

 

コネクティッドソリューションズ事業の業績

パナソニック CNS業績

コネクティッドソリューションズも営業利益は低下しています。

18/3期に1036億円あったのが、19/3期に944億円にまで低下です。

 

全セグメントで減益

ここまで見てわかったのは、全てのセグメントの営業利益は低下しているという事実です。(少なくとも18/3期から19/3期は)

 

でも、何度も言うように、全社の営業利益は右肩あがりです。

 

なぜか?

 

その答えは、パナソニックによると、社内の年金制度見直しや、資産を売却したことによる利益が大きかったようです。

 

要するに、 本業でなにか抜本的な改善があったわけではない ということですね。

 

さて、本業の業績が全体的に停滞している状況で、パナソニックはどのような戦略をとっているかも見ておきましょう。

 

セグメント別の戦略

セグメント別に業績や戦略をまとめたスライドを見つけたので、以下に紹介しておきます。

 

アプライアンス事業の戦略

アプライアンス戦略

アプライアンス事業の2019年度は、エアコン、白物家電を中心に中国・アジアでの事業を強化していくと宣言しています。

 

加えて、生産コストを低減させて利益構造を改善させるために、設計や部品をグローバルで共通化する動きもあるようです。

 

また、テレビ等をハイエンド商品にシフトすることで、利益率の改善を図ろうとしています。

このハイエンドへのシフトについては、津賀社長が次のようにコメントしています。

 

「単品商品軸からモノ+コトの顧客価値軸での事業創出へシフトし、継続的に収益を生み出せる体質へ変革する」

 

事業の競争力を、従来の商品軸から、『くらしや空間における価値提供軸』に変えていくことで、より高付加価値の商品を提供していこうとしているのです。

 

ライフソリューションズ事業の戦略

ライフソリューションズ戦略

ライフソリューションズは、海外での配線器具・照明機器等の電材事業で、ビジネスの強化を図る予定です。

とくにインド・中国は市場成長が見込まれるため、販路の拡大に取り組むことになっています。

 

実は、この事業は他のセグメントと比べて、営業利益率が高いビジネスです。

なので、このビジネスの販路を拡大し、売上を伸ばすことができれば、パナソニック全社の営業利益率も改善することになります。

 

だからこそ、この事業は販路の拡大に注力しているということですね。

 

コネクティッドソリューションズ事業の戦略

コネクティッドソリューションズ戦略

この事業はPSSJ(パナソニック・システムソリューションズジャパン社)の貢献が鍵になっています。

PSSJは『現場プロセスイノベーションの実現』を掲げたビジネスをしており、事業イメージは以下のとおりです。

PSSJビジネスモデル

パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社 HPより

PSSJはオリンピック需要の取り込みや、社会課題解決型ビジネスの拡大を目指すとしており、今後のパナソニックの業績を左右する、重要なビジネスと言えそうです。

ところで、PSSJは空港の顔認証ゲートを納品していたりもするようですね。
PSSJの商品
これ便利ですよね。。

オートモーティブ事業の戦略

オートモーティブ戦略

オートモーティブのこのスライドを投資家に見せたとき、パナソニックはこう言いました。

 

「車載機器は、利益成長を最優先事項として経営改革を断行するとともに、競争優位がある領域での案件に集中いたします。」

 

前述のように、この事業は欧州で手がける車載インフォテインメント(表示機器)システムのソフトウェア開発に失敗しており、巨額の損失を計上しています。

 

だからこそ、選択と集中を推し進めて、確実に業績改善に図ろうとしているのでしょう。

 

インダストリアル事業の戦略

インダストリアル戦略

インダストリアル事業は、車載・産業の中での成長分野に集中投資しながら、オペレーションの効率化を図るとのことです。

システムビジネスでは、営業・開発体制の強化すると言っており、システム/モジュール商品の拡充を狙っています。

 

まとめ

いかがでしょう。

プラズマテレビの失敗以降、パナソニックは業績改善を目指していますが、まだまだ道半ばという印象をうけます。

おそらく今後は、利益を生み出さないような不採算事業の終息を含めた、事業ポートフォリオの変革も行われるかもしれません。

厳しい事業環境の中、収益性を改善させるのは一朝一夕とはいきません。

入社を希望するのであれば、「自分たちがパナソニックのプレゼンスを取りもどすのだ」という心意気が必要かもしれません!

検討を祈ります!

 

添付した情報はすべて、パナソニックのホームページからの出典、および参考です。

【パナソニックIR情報】
https://www.panasonic.com/jp/corporate/ir.html

 

関連記事です。

【就職企業研究】ソニーとパナソニックを業績から比較する

ソニーとパナソニックを業績から比較しています。PS4で成功を収めたソニーに軍配が上がるが、もはや直接競合関係にはないよね、という話です。

 

【企業研究】パナソニックが鬼門の欧州市場に再挑戦している

パナソニックが欧州市場に再挑戦しています。大型家電から撤退し、オートモーティブ&インダストリアルシステムズでの開発失敗など、鬼門とも言える欧州市場の今後に注目したい。

 

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