会計大学院を会計士落ちのリスクヘッジとして利用することについて

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アカスクこと会計大学院は全盛期に全国の18大学が設置していましたが、最近では会計士受験者の減少とともに廃止の流れが進んでいます。2020年現在、アカスクの数は12大学まで減っており、残された学校も定員割れに直面するなど、存在意義が問われています。

 

そんな存在自体が否定されかけているアカスクですが、実のところ僕自身はアカスクに人生を救われた経緯があります。僕は大学を卒業する直前に会計士試験を志しましたが、その時の選択としてアカスク進学の道を選んだわけです。理由は1つ。会計士試験に落ちた時に新卒切符を行使するためです。こう言うと「だからアカスクはレベルが低いのだ」とか「アカスクのレベルを下げてる因子だ」とか言われるのですが、大学院進学の動機を他人にとやかく言われる筋合いはありません。

 

また、一部の人は私の進学理由を「逃げ」とも言います。会計士受験界に身を置くと分かりますが、受験生にとっての成功は「合格」の2文字でしかなく、それ以外の選択(たとえば民間就職)は「逃げ」とみなされる空気感が漂っています。外から見れば視野狭窄以外の何物でもないのですが、予備校の「やればできる!」「絶対合格!」「次こそ合格!」というハッパも相まって、受験生の多くは受験専念こそが正しい姿と思っている節もあります。

 

会計士試験の準備期間は1年半から2年くらいが予備校の標準ですが、そのうち1発で合格を果たすのは全体の10%未満です。つまり、ほとんどの受験生はそれ以上の時間を勉強に捧げるわけです。こうなると「ここまで頑張ったのだから、もう後には引けない」というサンクコストの罠が襲ってきます。そんな状況だからこそ、隣で新卒就職にシフトしていく人を見ると「逃げ」と見做したくなるなるのかもしれません。

 

既卒無職で受験に専念している人も多いですが、この人たちには、もはや合格以外の選択肢が残されていません。理由は2つ。ひとつは、残念ながら既卒無職を拾ってくれる会社はそう多くないから。そしてもうひとつは、そんな会社に入ることを本人のプライドが受け入れられないからです。いつまでも意地を張っていても仕方ないのですが、2年、3年という時間を受験勉強にフルコミットしてきた人にとって既卒無職の状態で諦めるのは至難の業なのです。

 

冷静に考えて(いや、普通に考えて)、会計士試験に落ちたときのリスクヘッジや撤退条件をあらかじめ考えておくことは合理的な判断だと思います。僕の場合だと、アカスク在学中に現役合格出来なかったら、新卒切符を使うとある程度心に決めていました。結果論ではありますが、僕は今の生活に割と満足出来ています。メーカーに入社後、会計士ではない別のキャリアを築き、今はヨーロッパで仕事をしています。

 

日本には一つのことに専念することに美徳を感じる空気がありますが、その結末に他人は責任を取ってはくれません。「逃げ」という周りの言葉に屈して、流れで受験に専念し、他の選択肢を失うことだけは避けるべきです。「受験専念こそが正しい姿」という、自分にとって都合の良い幻想にしがみつくこと、それこそが本当の「逃げ」だと思うわけです。退路は結果として断たれてしまうものであって、自ら断つものではないのです。

 

400mハードルの日本記録保持者の為末大さんは著書の中で、自身が花形の100mから400mハードルにシフトしたことを引合いに「諦めること」について書かれています。

諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない(為末大)

「どうも俺は、この世界でがんばってもだめそうだ」「ここまではやれたけれども、この先はないな」本当のところを言えば、終わり際については誰もがそれなりに察していると思う。しかし、周囲から「ここで諦めたらもったいないよ」「うまくいっているし、みんなも喜んでいるのになんでやめるの?」という声が聞えてくると、自分の感覚のほうが間違っているような気がしてくる。「自分はこのくらいの者だ」という感覚が洗練されていないと、たまたまうまくいっていることや、たまたまうまくいっていないことが「すべて」だと思ってしまう。世の中の評価は移ろいやすく、褒めてくれていた人が手のひらを返したように冷たくなったり、貶しめていた人がいつのまにか持ち上げてくれていたりと、自分ではコントロールできない。だからこそ、自分の中に軸を持つことが大事なのだ。

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戦略とは、トレードオフである。つまり、諦めとセットで考えるべきものだ。だめなものはだめ、無理なものは無理。そう認めたうえで、自分の強い部分をどのように生かして勝つかということを見極める。(中略)こういうことを言うと、「じゃあ、別のフィールドに移ろう」と安易に流れる人も出てくる。さしたる努力もせずに移動を繰り返すのは、諦めていいということを何もしなくていいことだと解釈しているからだ。「諦めてもいい」が、「そのままでいい」にすり替わっている。僕が言いたいのは、あくまでも「手段は諦めていいけれども、目的を諦めてはいけない」ということである。言い換えれば、踏ん張ったら勝てる領域を見つけることである。踏ん張って一番になれる可能性のあるところでしか戦わない。負ける戦いはしない代わりに、一番になる戦いはやめないということだ。「どうせ私はだめだから」と、勝負をする前から努力することまで放棄するのは、単なる「逃げ」である。

会計士になることは目的ではなく手段にすぎません。自分にとっての目的を忘れないようにしたいものです。

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